お昼しながら高校野球テレビ観戦。
やはり接戦の終盤が一番楽しい。
今日の試合。
中京大中京対関東一高。
両投手の投げあいで九回の攻防。
中京は無得点。
その裏関東一高、先頭打者倒れて一死。
次打者への初球、やや真ん中に入ったか振りぬくと弧を描いてレフとスタンドへ飛び込む。
劇的なサヨナラホームランでゲームセット。
マウンドでボールの行方を眼で追う投手。
無情にも手の届かぬ所へ吸い込まれてゆく。
その瞬間、敗者の烙印を押される。
敗者があるから勝者がある。
だれも否定できない。
マウンドで立ち尽くし、一塁から二塁へ、そしてホームベースを踏むまでただ、
立ち尽くすだけ。
頭の中を何がよぎっただろう?
何もなく無か?夢でないか?
先頭打者を打ち取り、どこかで1%くらい隙間ができたか?
初球にバットを出してもヒットか?見送るか?ファールか?空振りか?
わからない。
この先頭に焼きつくだろう。なぜ?
勝負は非情だ。