記憶が正しければまさに50年に一度の災害。
俗に言われる洞爺丸台風。1954年北海道を襲った台風15号。
当時青函連絡船が青森-函館間を就航。
この連絡船の洞爺丸が函館を出港して間もなく台風の雨風を受け浸水。
1000名を超す死傷者を出した。原因は列車を載せるために設けられていた後部からの浸水ではないかと。
それから50年後の台風18号が本道を襲い強烈な風で大木を根こそぎ倒したり
途中から折られたりした。
当地でも公園の木が相当数折れたり根こそぎ倒されたりの被害があった。
近年、天気予報で「50年に一度あるかないかの被害」という言葉を聞くようになった。
先月末の台風被害は北海道にも甚大な被害を及ぼした。
一週間で三度の台風上陸は史上初であろう。
さらに追い打ちをかけるように四度目の台風による強風被害。
元々、台風の発生とその進路はおおむね決まったパターンであった。
南方海上で発生し勢力を強めながら西日本へ向かい上陸したのち日本海へ抜ける。
北海道に近づくころはほぼ温帯低気圧になり多少の雨風でほとんど被害をもたらすことはなかった。
これからは、その認識を変えることになりそうだ。
いつ来てもおかしくはない。備えあれば患いなしの先人の言い伝えを肝に銘ずべしだろう。
農作物の被害は甚大である。日本一の玉ねぎの産地である北見は壊滅的な打撃。
十勝の畑作農家もジャガイモなど全滅に近い。
しかも濁流により畑地が流されてしまった。
復興のためには新たに「土作り」から始めなければならない。
今朝のニュースに出ていた農家からは「廃業も考えねば・・・」の厳しい言葉も。
これから本格的な台風シーズン。すでに12号が北上中。
毎回コース上に当たる地域ではそれなりの備えはしているだろう。
何をさておいても「災害に強い国土作り」に政治は真剣に目を向けてほしい。