東日本震災から六年という時が流れた。
引き波で6キロも流されて奇跡的に助かった。
番組で、6人の仲間と励まし合いながら波の引くのを待っていた。
しかし、引き波は予想をはるかに超える壮絶なものであった。
がれきにしがみつき何度も波に翻弄されながらその都度がれきを探すという
文字通り「死」と向き合いながら「生」へとたどり着いた。
仲間の3人は「死」に呑み込まれ、二人はいまだに行方不明のまま。
自分だけが生きていていいのか?と沈痛な面持ちで語る。
多くの命を救おうとした天の見えざる手にも限りがあったのだろう。
その手に救われた。
そのことに想いを致し、亡くなった、行方不明のままの仲間の分まで生き続けることが
今は、ただ、自分に与えられた「天意」と考えて前に向かうのが仲間への鎮魂であり「使命」であろう。
未だに、仮設で暮らすことを余儀なくされている多くの人がいる。
若い人は何とか自力で仮設を出て生活再建に取り組んでいる。
だが、高齢者にとってこの先を考えると、公営住宅完成が先か・・・。
と、なり精神的に受けるダメージは計り知れない。
必死で、復興のためにかさ上げ工事が行われているが、再び津波に襲われたとき持ちこたえられるのだろうか?
番組を視ていて、ふと頭を過った。