古来、この国には「贔屓の引き倒し」という言葉がある。
今回大相撲横綱稀勢の里が初日からの三連敗、もっと言うなら昨年11月場所初日から四連敗で五日目から休場。
横綱審議会から最後通告ともいえる「激励」が。
二日目の実況中継。
連敗の横綱に「崖っぷち」の言葉を投げた。
大関時代からなぜか「綱取り」の重圧をかけ続けた。
一度の優勝で横綱に推挙・昇進。
横綱初の場所はケガをするも優勝。
しかし、完治しないまま土俵に上がり途中休場や全休を繰り返した。
昨年、9月は15日間つとめ10勝を挙げて復調なったかと思わせた。
が、11月は二横綱が休場となる中で周りが一人横綱で優勝のチャンスとばかりに煽った。
結果、初日から四連敗結局救助となる。
新年横綱がそろった。
だが、一人精彩を欠き引退ということになった。
「日本出身」の久々の横綱というのであればもっと温かく見守ってやるべきでなかったか。
「贔屓の引き倒し」そのまんまだ。