UKのEU離脱が秒読み段階に入った。
メイ首相がまとめたEU離脱案は大差で否決された。
内閣不信任案も否決。
二年前、国民投票という最終カードを切って決めた離脱。
いざ離脱となり具体的な交渉に入ると様々な問題が噴出。
国民投票時に何も明らかにされず「賛成・反対」を求められた。
今になってそんなことになるなんてと戸惑っている様子が分かる。
そもそもの話。
UKが当時のECに加盟する時にも条件を付けた。
そしてEU加盟時も共通通貨ユーロは拒否した。
その底に何があるか。
それはかつて日の沈まない国と云われた「大英帝国」のプライドというか幻想だろうと思うがそれが頭の隅にくっついている。
だから、ユーロでなくポンドであるわけだ。
国内世論として再度の国民投票を求める声もあるようだ。
が、一番民主的手法である直接国民の声を聞くという手段に出た。
これを都合が悪いからやり直すというのはあり得ないだろう。
最悪は前首相のキャメロン氏だろう。
自身で判断できずいきなり国民投票というカードを切ってしまった。
メイ首相は残留派だったとか。
それが首相になったとたん民主主義の原理原則をかざして直球勝負。
議会もどうなっているのか、だな。
EUとの離脱案には大反対。不信任案は否決。
保守・労働の二大政党も混乱の極みだろう。
方やEUはいい勉強機関であっただろう。
フランスやドイツ・イタリアなどでEU離脱の声が大きくなりつつある。
今回の騒ぎで離脱とはどう言うことかをかなり明らかにさせることになった。
EU執行部は安堵の胸をなでおろしただろう。