自民党は自分たちの「改正」案をまとめたかったようだ、年内に。
ところが異論もあって両論併記となった。
もちろん、九条と自衛隊の関係だ。
一項、二項をそのままで自衛隊の存在を明記するなど全く大きな矛盾であることを感じないのか。
合理的かつ科学的思考に欠けたものと言わざるを得ない。
戦力を持たないと書かれている。
現在の自衛隊が戦力でないと言い切れるか?
核保有国から見ればそれほどの装備ではないと見えるだろうが。
イージス艦、潜水艦などを保有する組織が戦力でなくて何なのか。
災害派遣はほとんどが陸自だ。
海自や空自が災害に派遣されることはこれまでにないしこれからもないだろう。
結局は九条を削除し自衛隊を軍隊にする。
これが本音だ。
が、憲法改正の発議は可能だが最終的に判断するのは国民による投票だ。
一票でも少なければ「改正」はされない。
自公の今年の衆院選比例票は5割を切っている。
そして、2019年は参院選だ。
昨年の参院選の一人区の結果に自民党参議院議員改選組は危機感を持っているだろう。
特に一人区は。
二人区、三人区と言えども楽観視はできない。
まあ、野党共闘がどうなるかにもよるが甘く見ることはできまい。
そんなこんなで纏まらない。
国会で発議の員数は揃えても民意は測れない。
そんなところか・・・。