人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

動画配信サービスが環境を破壊するらしい

2019-11-01 01:29:50 | 日記

https://www.afpbb.com/articles/-/3252395

 NETFLIXが名指しで批判されている。確かにNETFLIXは世界で有名な動画配信サービスだがこれは例えに使えばわかりやすいという理由で俎上に上がっただけで、競合するPrime VideoやHuluも同様の悪だ。この記事では”動画配信サービスを使う人が増えたのでサーバーを増強する必要がある、ゆえにサーバーから出る熱と消耗する電気のぶんだけ二酸化炭素が増える”ということを言っている。つまり動画配信サービスに限った話ではない。Youtubeもまた巨大なサーバーのおかげで動画のアーカイブやリアルタイム通信の遅延に対応している。そしてサーバーを増やすことでの熱と電気の問題なら、現在の地球の環境に於いてネットがつながらないという土地の方が少ないだろうし、今の需要の多さや潜在的な需要を考えればサーバーの必要性はさらに高まるだろう。5Gの技術によってさらにリアルタイムでの通信の重要性が高まっている。リンク先の遅延が大きい場合そのサイトの訪問自体敬遠されるという統計からも、遅延につながる貧弱なサーバーではいられないということになる。それだけ電気も食うし熱も出る。つまりこれはインターネットサービス全体の問題なのだ。
 だからインターネットの利用を控える、という生活ができるだろうか。現在のアナログからデジタルに移行していくなかで紙を使う機会も減り、そのコンテンツの持ち歩きもネットによるものになりつつある中で、(タブレットとスマホに移行する層があっても)パソコンを使わないという選択はないし、サーバーを全く使わずデータの保管や取り出しを行うという選択もない。自社でメンテナンスしてなくても、レンタルサーバを利用するところは多いだろう。そしてそのレンタルサーバの貸し出しという需要は増えることはあっても減ることはない以上、そこで発生する熱と消耗する電気は莫大な物になる。そこでストリーミング視聴を抑えたところで全体の中でどれほどの意味があるのか。

  この記事で確かにその通りなのは大型モニタは電気を食うということだ。31.5型のモニタが40W使わないか程度のところで40型は80W前後消費する。タブレットが20Wいかないことを考えればモニタだけで100W近く使う(当然パソコンなら本体はもっと電気を食う)家電は熱と電気を消耗するだろう。だがそれも液晶テレビに比べれば同程度だし、そのテレビがプラズマやブラウン管だったらさらに差は開くだろう。


 そもそもビデオオンデマンドというのは嘘だ。好きな動画を見たくても配信されていないことなどざらだし、新規開拓の為にオリジナル動画を作ったりしているが映像技術は良いがシナリオやキャストがそこまでマッチしないのも珍しくない。サービス業である以上、結局レンタルビデオ同様に需要がなければ配信停止するし、そもそもソフト化してないコンテンツのデジタル配信などそうそうあるものではない。つまりどこに行っても見れるのは見れるし、珍しいものは見れないのだ。ビデオを録画してあるとかで個人所有している人がきまぐれでYoutubeに(訴えられる可能性があるにも関わらず)アップしてくれるのを期待するしかないものもある。そもそもレトロな作品なら会社が潰れてどこが権利を買ったか分からないものもあるだろうし。

 結局動画配信サービスなんかを抑えたところで人間の欲求としてネット通信を使った物の需要は増える一方だ。文明が荒廃してネット動画どころではなくなる世紀末なら話は別だろうが、そうした環境が地球に優しいかは分からない。現実的にはクリーンエネルギーや発熱と電気消耗を抑えたハードの技術革新に期待するしかないだろう。


一切話題に上ってないのに視線をかっさらうカジサック

2019-11-01 00:45:10 | 日記

https://www.fnn.jp/posts/00048705HDK/201910272000_reporter_HDK

 ↑のサイトはジャンクスポーツにカジサックが出たときのもので、10代前後で第一線で活躍する少年少女アスリートの諸々をフォーカスしたものだ。この記事では共演した芸人についてほぼ全く触れられていないが、他の出演者が軒並みダークトーンの衣装の中で、ひとり真っ赤のジャージというのは、並んでいるのを見た瞬間に視線がそっちの方に向いてしまう。そしてバラエティ要素のある番組ならこれをいじらないはずがなく、軽く流して終わるようなこともしづらいだろう。「スキップ・ビート!」のラブミー部のようなものと同じ使われ方だ。
 陣内智則氏も一緒に写真に写っているが、この二人は普通に芸人同士として出演の機会もあり個人的にも交際のある仲だが、陣内氏はカジサックのYoutubeに出演したことがあるベテラン芸人の一人だ。その内容も陣内氏のテクニックとかコツを尋ねるようなものだが、前半はカジサックの、というより梶原氏の反骨心とか食ってかかる姿勢とかを諫めるような内容だった。奇しくもその後、中田敦彦氏のtwitterに対して何故か火に油を注ぐようなことをコメントしニュースサイトのおやつになってしまったものの、関係修復し中田敦彦氏のYoutube再進出のきっかけになった。この経緯がまさに陣内氏からの諫言そのものだったので多くの人に”クワガタになってる”と言われることになったし、中田氏との対談動画はカジサックの動画でトップクラスの視聴回数を誇ることにもなった。

 記事の事に言及しないのも変なので。

 中田氏がたかまつなな氏と対談した時に”(その界隈に興味を持たない人を取り込む為には)スターの存在が必要”ということを述べた。これはたかまつ氏が芸人としての活動と、政治についてのリテラシー活動をしていることから若者に興味を持ってもらう為にどうすればいいかと言うことに対して答えた物で、「フィギュアスケートのことを丁寧に説明しても知っている人は少ないが羽生結弦を知ってる人は多い」(意訳)を例にして説明した物だ。
 で、このジャンクスポーツに出演したアスリートの少年少女も、自分たちが次代を担った存在であることを自覚し、挫けた時も自分の立ち位置を自覚して再び戦うことを選んだという。それは自分たちが”大人顔負け”・”神童”と扱われていることを自覚して自分からそれを武器にしていることに他ならず、そしてそこに対するやっかみや嫉妬があることを知っている上で、その諸々(子供というハンデ、他人からの嫉妬、自分を利用しようとする他人、同年代が味わったことのないプレッシャーと失われた平凡な生活)を覚悟して挑んでいるという事実がある。そういう意味で彼ら彼女らは年端も満たない子供なのに、立場や精神性において大人なのだ。さらに並の大人ではなく、業界のフラッグシップとしての大人だ。誰もそこまで期待していない、と言うかも知れないが有名人の来歴というのは気になって調べるだろうし、そうでなくても取材によってメディアが広告する。そうした突出した子供から並の大人になっていく人たちがいる一方で、そのまま第一線を駆け抜けていく存在になっていく人たちがいるのも事実だ。そしてその犠牲にした時間や払ってきた代償のことを考えれば、並以下の人間が僻む権利などないのだ。だが心配することはない。”あなたにも彼らと同じ時間があったはずなのに、その間何をしていたんですか”と言われる恥を捨てればいいだけのことなのだから。それもまた大人になるということだ。