主人公のやる夫はモナー王国の軍人で、通常1体しか持つことが出来ない「ドール」という女性型の戦闘人形を3体持つ異質な輜重隊長。輜重隊という軍功を上げることに直結しない役職の為、エリート意識を持つ他の兵隊に侮蔑的な扱いを受けるが、アカデミーを次席で卒業するエリートであり、またドールを3体持つきっかけも造兵廠の責任者を謀略にはめたことで横流しされたものという権謀術数に長けた”怪物”だ。
ある日、ただの戦闘人形であるドールたちに自我が芽生えるという事態に見舞われる。それ自体は驚きを持って迎え入れられたものの、それと同時に異人軍という未知の機械化軍隊による侵攻が行われ、やる夫たちモナー王国は窮地に陥る。異人軍とは何者なのか、ドールになぜ自我が芽生えたのか、そして、どうしてこの世界には女性がいないのか…。ドール達との絆と愛情、そして別離というドラマティックな展開と、世界の仕組みという秘匿された真実の追究というSF的要素が絡み合った面白さは格別。
自分が東方プロジェクトというものを名前しか知らなかった頃に読んでいたので、登場するナズーリンが一番最初に見た東方キャラだった。にしても2009年投稿か…
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