満福山城国寺

宮城県栗原市にある曹洞宗の満福山城国寺のブログです。

菩薩の破戒は衆生のために

2008-12-20 06:54:22 | 『正法眼蔵随聞記』
況ンヤ菩薩は、直饒自身は破戒の罪を受クとも、他のために受戒せしむべし。
    『正法眼蔵随聞記』巻2-4


道元禅師は、菩薩自身については、破戒をしていようが何であろうが、とにかく他人のために受戒をさせて、仏道への縁つなぎをすべきであると説きます。我々僧侶が、檀信徒が亡くなられた後で、受戒をして僧にする(没後作僧)のは、このような教えがあるからです。

そして、戒名料がかかるとか、めんどくさいとか、色々と理由があるとは思いますが、死んだ後にどうなるかは、今の科学では分からないものです。今の科学では、死後の世界の有無を決めることは出来ないのです。よって、わずかでも死への不安があるのであれば、戒名をもらって、成仏していくという階梯を歩んでも良いと思いますが、いかがでしょうか。

【お知らせ】

曹洞宗・満福山城国寺では、12月31日午後10時から「除夜の鐘」をつくことが出来ます。希望される方は、当日当山までお越し下さい。

場所:宮城県栗原市花山草木沢宿34番地
アクセス:東北自動車道築館インターから西に40分
      東北新幹線くりこま高原駅から西に1時間