Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

スリランカ旅行 その3

2011-09-01 15:16:55 | 旅行
2日目の午後はラトナヤケさん一押しのサファリ。
スリランカにはいくつも国立公園や自然保護区がありますが、この日私たちが案内されたのはシーギリヤロックからそれほど遠くないミネリヤ国立公園という場所。

園の入り口にもサファリ用のジープが何台も待機していますが、私たちはそこから車で5分ほど離れた所に住んでいる別の運転手さんのジープに乗り換えてから公園に向かいました。

正門を過ぎたところからすでに林が広がっていて、そこにジープが一台通れるだけの道が細く伸びています。
運転手さんが「立ってもいいですよ」というので、子供たちは待ってましたとばかりに早速ジープの後部座席に立ち上がりました。
風を受けながら木々の間を車で走り行くのがさぞ心地良いのでしょう。とてもいい顔をしています。

しばらくジープを走らせて林を抜けると、そこには驚くほど広大な草原が広がっています。
私たち家族は全員、「うわーっ!」と歓声をあげずにはいられませんでした。
ラトナヤケさんは確か1400ヘクタールあると言っていました。
1ヘクタールが1万平米なので相当な広さです。

ここにもまた大きな湖があり、その水を求めてやってくる動物たちを見るのがこのサファリの目的です。ペリカンなどの鳥の群れが水辺に集っているのをさっそく見ることができました。
それ以外にも水辺にはバッファローの群れ、林には猿の群れなどもいましたが、とりわけ大自然を背に一羽でぽつんと佇む孔雀の美しさに私は見入ってしまいました。


お目当ての象が見当たらないなぁと思ったところに一頭の象がひょっこり。



さらに行くと、象の家族も発見。私たち家族のテンションは急上昇。



しばし車を停めて、彼らを観察することに。
雄大な自然に抱かれて、子供も大人も目をキラキラさせながら遠くの象を見つめていました。
大きな象にはやっぱり大きな自然がお似合いです。
動物園で見る象とは心なしか表情が違って見えました。


さて、帰り道。
「ちょっと来るのが早かったかもしれませんね。」とラトナヤケさん。なぜなら、多くの動物たちは暑い日中を避け日が暮れる頃から活動を活発にするからです。
そんなわけで、私たち一家は野生の象の群れを見ることができただけでかなりのご満悦でしたが、常連のラトナヤケさんには今ひとつパンチが足りなかった様子。

と、いきなりラトナヤケさんがジープの運転手さんに止まれの合図。
そして、私たちにも「静かに」と言って林の方を指差しました。
何事かと思ったら、すぐ目の前の林からのっそりのっそりと大きな象が出てきました。その距離およそ15メートル。
そして、その後ろからさらに大きな象。めちゃくちゃデカイ!
二頭だけかと思ったら、間を置いてひとまわり小さな象、続いてさらに小さな子象と続きます。
象を刺激しないよう声を出すことができない私たちは、顔の表情とジェスチャーで互いの驚きと感動を伝え合っていました。

すると、最後の一頭は群れの用心棒なのか、足を止め、くるりとこちらに向きを変え、ジープの上の私たちをじーっと見据えるではありませんか。
感動と同時に少しばかりの緊張が走ります。
おんぼろジープの上で私たちは皆、ナウシカばりに「敵じゃないよ」という思いを込めて見つめ返すくらいしかできることがありません。

「こいつらは敵にもならない」と思ったのか思わなかったのか、用心棒はまた向きを変え、群れに向かってゆっくりと歩き出していきました。

あまりの近さに写真を撮るのを忘れていたので、慌てて撮った彼らの後ろ姿を。
知性と愛情がほんのりと伝わってくるようでした。




ナマステ&アーユボーワン
Nozomi

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