今年で母が亡くなってから10年。
当時の痛みは年月と共に癒されてきたものの折に触れ母の不在を寂しく感じる。
私の母は厳しい人で、子供にとってわかりやすい愛情を注いでくれるタイプではなかった。共働きで父の事業を支えていたせいもあり、幼い私が見ていたのはいつも母の後ろ姿だった。
幼稚園は送迎が不要のところに通い、幼稚園の後は自宅ではなく父の会社の小さな事務所に帰る日々。母は伝票処理や電話の応対で忙し . . . 本文を読む
昨年の暮れ頃から新しい先生に師事している。
イスラエルに移り住んでから3人目の先生だ。
本来は師事する先生は一人が望ましいとされているようだが、最初の師匠はスタジオを閉鎖し海外での巡業が増えてしまい、次の先生は物静かで若いせいなのか、たまたま集まる参加者がそうだっただけなのか、とにかく遅刻や早退などが多く、私も3年以上粘ってクラスの成熟を待ってみたものの残念ながら改善の見込みなく、ゆっくりとだが確 . . . 本文を読む
先月の短い一時帰国の間に、天王洲アイルで開催されているデヴィッド・ボウイ大回顧展を先週と先々週とで2度観に行ってきた。
1度目は親しい友人と、2度目は一人で鑑賞。
映像と音楽、衣装や直筆のメモなど、彼にまつわるあらゆるものに囲まれて過ごす贅沢な時間。
特に終盤の大きな壁3面にライブ映像が映し出されるコーナーは圧巻で、ただそれだけのためにもう一度足を運びたいくらいである。
美しい人はいくら眺 . . . 本文を読む