明後日に入隊を控えた長男の断髪式は夫と親友に見守られて。
私は父との最期の時間を過ごすために日本に残る選択をした。
わが子の入隊という大切な日に見送りに行けないことはとても苦しい、身を切るような選択だったけれど、彼はそんな母親の選択を責めるどころか「自分は大丈夫だから心配しなくていい。乗り越えていこう」と背中を押してくれた。
いつの間にこんなに逞しくなっていたんだろう。
もっとゆっく . . . 本文を読む
春から体調が思わしくない父の見舞いのために一時帰国中。
今月末に兵役が始まる長男も先週から合流。
この頃は電話をかけて尋ねると、横になってるとばかり答える父。
身体が怠く、食欲もないとのことで、日に日に弱っている様子を兄達から聞いていた。
春の術後に思い描いていた快復の青写真は、単なる儚い願い事に過ぎなかったという厳しい現実に直面している。
様々なことが今、目の前で最後の思い出になってい . . . 本文を読む