傑作である。結成から15年目の新作。US本国では絶大な人気があるが日本では本国ほど大ブレイクしないバンドのひとつである。15年目という辺りも、ジャケも、サウンドも地味な印象を与えるのかも知れないが地味な作品のどこが悪いというのか。とにかく聴いてみさえすれば認めざるを得ない出来である。
スカ/レゲエ色を前面に出した16ビート主体のミクスチャーロックであることから西海岸のバンドと思われがちだが、合衆国のちょうど真ん中辺りの州、ネブラスカ出身のバンドである。
人種差別的な視点でなく、あくまでも養老孟司氏が有名な著書「バカの壁」で述べている「個性」としての身体の違い、人種的バックグラウンドの特色の活かし方は見事としか言い様がない。彼らのレゲエは全くジャメイカンのそれとある部分の雰囲気がまるっきり無い。ヴォーカルもいわゆる「黒っぽさ」がまるっきり無い。黒人のレゲエを真似しようというと頑張っている感じがしない。しかし、彼らの身体に合った発声や、無理のある真似ではなく彼らのナチュラルに持っているセンスで生まれる楽曲は、黒人のレゲエとは全く別物だが聞いていて飽きるような安っぽいものでもないのである。
これまでにロック/ポップスをたくさん聴いてきて、それらの善し悪しが判る、という人には是非聴いてみてもらいたい。
スカ/レゲエ色を前面に出した16ビート主体のミクスチャーロックであることから西海岸のバンドと思われがちだが、合衆国のちょうど真ん中辺りの州、ネブラスカ出身のバンドである。
人種差別的な視点でなく、あくまでも養老孟司氏が有名な著書「バカの壁」で述べている「個性」としての身体の違い、人種的バックグラウンドの特色の活かし方は見事としか言い様がない。彼らのレゲエは全くジャメイカンのそれとある部分の雰囲気がまるっきり無い。ヴォーカルもいわゆる「黒っぽさ」がまるっきり無い。黒人のレゲエを真似しようというと頑張っている感じがしない。しかし、彼らの身体に合った発声や、無理のある真似ではなく彼らのナチュラルに持っているセンスで生まれる楽曲は、黒人のレゲエとは全く別物だが聞いていて飽きるような安っぽいものでもないのである。
これまでにロック/ポップスをたくさん聴いてきて、それらの善し悪しが判る、という人には是非聴いてみてもらいたい。