DWELE / SOME KINDA・・・

　いや～２年も経ってましたっけ？あまりにもデビュー盤を毎日聴き続けていたので２年の歳月は感じません・・・。ドゥェレのセカンド・アルバムいよいよ登場です。ファースト・アルバムでもその傾向はありましたが、今回の新作はよりジャズ寄りの仕上がりになっています。別にデトロイト出身だからといって油臭い訳じゃ無いのでご安心を！サウンドの方は極めて都会的で流れて行くようなＲ＆Ｂになっています。特に聞き込むタイプのＲ＆Ｂでは無いので、出来れば夜にそれとなく部屋に流れてるとそれだけでＧＯＯＤ！「ネオソウル」とか呼ばれてるらしいですが「ラウンジ的なソウル」とでも言いましょうか。そんな感じです。（よく世間にある雑誌やフリーペーパーにはいろんな御託が並んでいますが、最後は何を言いたいのかよく分らないので僕はシンプルに行きます！）
　お店の試聴機なんかで聴くとイントロ辺りだけを飛ばして聴くので、このアルバムの全体像は掴めません。たぶん、もったいぶっててダルいかも知れませんね。いえいえ、アルバム後半はすごい良いんです！⑦⑧なんて最高！ドウェレ節全開です！ファーストのモノトーンの夢世界から、今回のはややカラフルな白日夢といった感じに変化してます。（ジャズ・テイストが増えた分）
　追記：しかし、このコピーコントロールＣＤはどうにかならないですかね。（ファースト・アルバムもそうだったけど）ＭＤにも落とせませんのでご注意を！どうしても外でお聴きになりたい方は僕のようにＣＤウォークマンを買ってください！これしかない！それとまだＤＷＥＬＥに出会っていない方にはファースト・アルバムからお奨めします。④の"TWUNEANUNDA"(なんと読むのやら・・・本人の名前も読みにくいけど・・・）これは名曲。彼の代表曲じゃないでしょうか。OWNGOALER
　

PAUL WALL "PEOPLE'S CHAMP"

　ヒューストン出身のラッパーのデビュー作。デビュー作にしてBILLBOARDアルバムチャートで初登場１位となってしまった。自信たっぷりのタイトルはまさしくピッタリこの作品に当てはまる。
　音の方はというと基本的にチープな音色のスネアやハンドクラップと規則的なハイハットの打ち込みに重いベースといったクランクっぽいサウスの音そのものだが、やはり売れるだけの事はありキャッチーで多彩な内容である。男臭くてコアながらもTrey SongsやT.I.、さらには蟹江までもが参加しているトラック有りと、サウスのファンを納得させるハイ・クオリティさ加減ながらも、サウスばっかり聴いている人間でなくても聴きやすく楽しめるという強力盤。
　レコード会社が北米での販売の権利しか獲得していない状態でUSチャートNO.1を獲得し、それから慌てて全世界の権利を獲得した、というオマケのエピソード付き。だからPaul自身はレコード会社との全世界の販売権の契約金を吊り上げる事ができたんだとか。だから日本では輸入盤でしか買えない状態が当分続きそう。仕事の仕方もHip Hopそのもので最高！