スケートの高橋大輔さんのオリンピックでの滑り、感動的でした。
怪我で一年近くリンクから離れていたけれど、彼が昨年の12月に行われた選手権終了後のインタビューで答えた言葉が、私には忘れられませんでした。それは「怪我をしてよかった。怪我をした事に感謝している。」っという言葉。怪我というマイナスな事から、色々な意味で大きな成長が出来たからこそ出た言葉だと私は感じていました。
そして今回のオリンピックの彼の特集番組で、その答えを知ったのです。(テレビの番組をご覧になった方もいらっしゃると思いますが。)
怪我で滑る事が出来なかった彼は、筋力トレーニングを一生懸命していたのだとか。勿論その間、精神的な葛藤から逃げ出してしまった事もあったとか。試合に出られないどころか、スケートすら滑る事が出来なくなってしまった絶望がそうさせたのでしょう。それも乗り越えて、怪我が回復し久しぶりにリンクに立った時、今までとは氷の上を滑った感じが違ったのを感じたのだそうです。それは、スケートから離れて筋トレをした彼の体が変わったという事。
それが、昨年末の選手権での入賞と今回の結果に繋がり「怪我に感謝」という言葉が出たのでしょう。
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そう・・・・・、「幸も不幸も無い、自分に起きる事、全てが自分にとって必要な事であり、不幸と思える事も本当はそうでは無い」という事を知名度が高い彼が、世間に知らしめたと思うのです。不幸と思っていた現象から自分自身が成長出来た時、初めてその現象にも感謝出来るのだと・・・・・。
色々とある我が家ですが、私も最近、それを痛感しています。
自分に起きる事件、自分の周りの人間関係、自分の肉体・・・・・・自分にとって何一つ無駄な事は無い、全てが自分に必要な事なのだと。
・・・・と言いつつも日々の生活の中で、つい悩んだりつまずいたり、時には涙してしまう事も多々ありますが、「人生に無駄なし!」っと自分に言い聞かせ、淡々と生きようと根性が座ってきた私です。(笑)
素晴らしい演技の感動と沢山の人々に大切なメッセージを伝えてくれた高橋大輔さんに、心からの拍手を送ります。
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追伸 思わぬハプニングでメダルを逃してしまった織田信成君。試合終了後のインタビューで、涙しながら「自分にはまだまだ精神力が足りない・・・・」との発言がありましたが、あのハプニングの最中にも気持ちを切り替えて最後まで演技を行った彼の行動はメダルを獲る以上に人々を感動させ、末永くオリンピックの逸話として人々の心に残ると共に、今後の彼のスケート人生のメンタルな部分の大きな自信に繋がり、メダル以上の価値のあるハプニングだったと言えるに違いありません。
「人生に無駄なし!」。