💓Cocomademoiselleココ・マドモアゼル💓富野有紀子のブログ💓

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

受容

2016年05月21日 | 💓 私の思う事
私が朝、実家に行くと帰る際に横に脱いでおいた私のスリッパが、玄関の中央に揃えて置いてあります。
そして夕方、Cocoちゃんを迎えに実家に行くと同様に私のスリッバが揃えて玄関の中央に・・・・・。
朝、玄関の掃き掃除をする父が私のスリッパを揃え、夕方、先に帰ってきた父が私のスリッパを玄関の真ん中に揃えるのです。
だから私も父よりも先に実家に戻った際には、父のスリッパを玄関の中心に揃え、朝はこれから犬を連れて出かける父の靴を玄関の真ん中に揃えます。

皆さんにもお話してきた通り私は父と確執を感じ永く戦う親子でした。
実はブログには掲載しませんでしたが、昨年の前半には父に激怒するような事があり、半年間、実家に一歩も上がらず父と顔を合わせる事も当然会話をする事もありませんでした。
父に対する抗議としてそんな風にしていたのですが、父は全く動じる事もなく、それよりも娘に無視される事に何とも感じていない事が判明。
父に自分の気持ちを理解してもらおう・・・・とか、父に謝罪させよう・・・・・とか、そんな事は到底通じない異色のキャラクターなんだ・・・・・と思ったら、自分が一生懸命抵抗していた事が阿呆らしく思えてきたのでした。
色々な事を理解して欲しいと戦ってきたけれど、この親父には「無理!」っと思った時点で、それは父そのものを受け容れたという事であり、私は父との永い戦いに終止符を打ちました。
その境地に到る事が私が父の娘として生まれた「学び」なのかもしれないと思えます。
もう戦いは無いでしょう。(^-^;)
今はスリッパ一つとっても分りますが、お互いが労わり合える、感謝し合える親子になりました。
父のお陰で私の見えない器の枠が、また少し外側に大きくなったのだと思います。

相手を変えようとせずに受け入れる事。それは容易な事ではありませんでした。
戦いながら、もがきながら、永い時間がかかりました。

父も年老いてきましたが、まだまだ超元気。生きる事へのエネルギーがみなぎっています。
そのうちには「介護」も来るかもしれませんが、その時が来たら父が私に心からの「感謝」をする事。
それが私を娘に持つ父の「学び」かもしれません。

親子、父娘。面白いです。
永らく皆さんにも私の心の葛藤をお話してきましたが、そんなこんなで平穏無事になった親子はブログのネタになる事がなくなってしまったのでした。笑(^-^;)