鎧
会社員時代、上下ビシッと決めるスーツは「戦闘服」だった
ネクタイを締めるのは「気を引き締める」ほどの意味が有った
どんな苦境の時にも、平然としていた。(つもり)
が、いわゆる定年退職の日「明日からは、スーツもネクタイもしない」と決心
スタンドカラーのシャツ(Yシャツ代わり)を買い込み、ほぼそれで通した
5年ほどして、会社員時代のスーツとネクタイ(季節ごとに少し残したけど)を捨てた
気分は「戦線離脱」
上着(ジャケット)は数着残した
人と会う時や、所属団体の会議には、どうしても上着が必要だった
あれから、10年強上着は2枚だけ買った
ズボン(スラックスかパンツ)は、6本くらい買わざるを得なかった
理由は「腹」・・・履けないのだ。腹へっこめても入らない
その点、上着は何とかなる・・・
出来るだけ「物を増やさない」方針を今も守っている
お気に入りの値の張ったスーツを捨てたとき「鎧」を脱いだ気分だった
さて、もう少し残されている「生」を、何で楽しもうか
・・・考えてるだけで・・楽しみ
妻「部屋、掃除機かけたらどうよ」
ケッ、女はこれだから・・・「今やろうと思ってたんだ」