嫁さんが知人から借りてきていた「東野圭吾」の『同級生』を読みました。
『赤い指』に続き「東野圭吾」作品です。
-----story-------------
同級生の「宮前由紀子」は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。
俺にできる償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。
やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや、一転俺は容疑者にされてしまう。
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ちょうど1年前に読んだ「東野圭吾」のデビュー作品『放課後』に続く、本格学園ミステリです。
相変わらず心理描写が巧みで、読んでいると主人公で修文館高校野球部キャプテンの「西原荘一」にどんどん感情移入していき、なんだか学生の頃に戻ったような気分を味わえましたね。
さてさて内容ですが、事件としての直接的な被害者は、
①交通事故死した同級生の「宮前由紀子」
②絞殺死体として発見された生徒指導部の教師「御崎藤江」
③ガス中毒で発見された同級生の「水村緋絽子」
の三人です。
「宮前由紀子」を事故死に追いやった原因を作ったのは、生徒指導部の教師「御崎藤江」だったことから、「宮前由紀子」の恋人(=身ごもっていた子どもの父親)を宣言した「西原荘一」に、「御崎藤江」殺害の容疑がかけられます。
しかも、「御崎藤江」を絞殺した凶器のスポーツ用のテーピングは、「西原荘一」が治療のために手に巻いていたテーピングと同種のものだったことから、ますます疑いは深まります。
そこで推理。
この展開は、「御崎藤江」と「西原荘一」の双方に怨みを持つモノの犯罪だよなぁ。
すると、、、
生徒指導部のベテラン教師で「御崎藤江」との関係を噂されていた「灰藤教諭」が、愛憎のもつれから「御崎藤江」を殺し、日頃から快く思っていなかった「西原荘一」の犯行に見せかけたのか…
とか、
意外にも同じ野球部員で「宮前由紀子」のことを好きだった「川合一正」が、「宮前由紀子」を死に追いやった「御崎藤江」を殺し、「宮前由紀子」を妊娠させた「西原荘一」を怨み、犯人に仕立てようとしたのか…
とか、
なんだか理由はわからんけど、常に意味深な発言をする「水村緋絽子」が何か絡んでいるに違いない…
とか、色々と推理しているうちに、次の事件が勃発。
「水村緋絽子」の殺人未遂事件が発生します。
こうなると、犯人は「水村緋絽子」にも怨みがあるのか?
それとも、関連してそうで、犯人は違うのか?
と、全く犯人が特定できないうちに、物語はクライマックスへ突入。
うーん、全く想定してない結末でしたね。
そして、本編との係わりがわからなかった序章(「西原荘一」の妹「春美」に心臓疾患があり、その原因は偶然の産物ではなかった…)について、最後の最後で、うまく物語がリンクされて、序章の意味が理解できました。
広い意味での加害者は複数人いましたが、殺人犯が存在しない物語でしたね。
「水村緋絽子」の行動には脱帽です。
『赤い指』に続き「東野圭吾」作品です。
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同級生の「宮前由紀子」は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。
俺にできる償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。
やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや、一転俺は容疑者にされてしまう。
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ちょうど1年前に読んだ「東野圭吾」のデビュー作品『放課後』に続く、本格学園ミステリです。
相変わらず心理描写が巧みで、読んでいると主人公で修文館高校野球部キャプテンの「西原荘一」にどんどん感情移入していき、なんだか学生の頃に戻ったような気分を味わえましたね。
さてさて内容ですが、事件としての直接的な被害者は、
①交通事故死した同級生の「宮前由紀子」
②絞殺死体として発見された生徒指導部の教師「御崎藤江」
③ガス中毒で発見された同級生の「水村緋絽子」
の三人です。
「宮前由紀子」を事故死に追いやった原因を作ったのは、生徒指導部の教師「御崎藤江」だったことから、「宮前由紀子」の恋人(=身ごもっていた子どもの父親)を宣言した「西原荘一」に、「御崎藤江」殺害の容疑がかけられます。
しかも、「御崎藤江」を絞殺した凶器のスポーツ用のテーピングは、「西原荘一」が治療のために手に巻いていたテーピングと同種のものだったことから、ますます疑いは深まります。
そこで推理。
この展開は、「御崎藤江」と「西原荘一」の双方に怨みを持つモノの犯罪だよなぁ。
すると、、、
生徒指導部のベテラン教師で「御崎藤江」との関係を噂されていた「灰藤教諭」が、愛憎のもつれから「御崎藤江」を殺し、日頃から快く思っていなかった「西原荘一」の犯行に見せかけたのか…
とか、
意外にも同じ野球部員で「宮前由紀子」のことを好きだった「川合一正」が、「宮前由紀子」を死に追いやった「御崎藤江」を殺し、「宮前由紀子」を妊娠させた「西原荘一」を怨み、犯人に仕立てようとしたのか…
とか、
なんだか理由はわからんけど、常に意味深な発言をする「水村緋絽子」が何か絡んでいるに違いない…
とか、色々と推理しているうちに、次の事件が勃発。
「水村緋絽子」の殺人未遂事件が発生します。
こうなると、犯人は「水村緋絽子」にも怨みがあるのか?
それとも、関連してそうで、犯人は違うのか?
と、全く犯人が特定できないうちに、物語はクライマックスへ突入。
うーん、全く想定してない結末でしたね。
そして、本編との係わりがわからなかった序章(「西原荘一」の妹「春美」に心臓疾患があり、その原因は偶然の産物ではなかった…)について、最後の最後で、うまく物語がリンクされて、序章の意味が理解できました。
広い意味での加害者は複数人いましたが、殺人犯が存在しない物語でしたね。
「水村緋絽子」の行動には脱帽です。
日ごと、寒くなってきますね。風邪やインフルエンザにお気をつけ下さいね。
ご無沙汰してます。
最近、嫁さんが知人から東野作品を借りてきたのと、古書店で安く東野作品を購入できたことで、当分、我が家は東野ブームが続きそうです。
「ブルータスの心臓~完全犯罪リレー~」は読んでないですねぇ。
機会があれば読んでみます。