京都競馬場に競馬が帰ってきて、昨日はGⅡのマイラーズCが行われましたが、芝のレースは予想どおりのスピード勝負となりました。同レースを勝ったシュネルマイスターの時計は何と1分31秒5で、距離が少し短いのではと疑いたくなるような速さです。上がり3Fも32.9ですから、いよいよ一流どころは上がり脚が33秒を切るのが当たり前の時代になってきたのでしょうか(平坦な新潟の芝だったら、30秒台を出す馬が出るかも知れません)。大谷君や佐々木君が160㌔超えの投球で騒がれるように、スピード第一の競技が多いですが、凡人が投げたら80、90㌔のところを、そういうスピードボールを投げたら、体を鍛えているといっても、それだけ負荷はかかるわけで、同じようにスピード競馬が競走馬の脚に負荷をかけているのも心配になります。一ファンとしては、お馬さんとピッチャーと、あとスピードと関係ないけど、お相撲さんにはもっと怪我と故障の回避策を考えてしかるべきと思います。
……とあらぬ方向から元の話に戻しますと、新装なった京都競馬場は、土日のレースを見る限り、芝・ダートとも状態が非常に良いことがわかりました。今度の日曜はいよいよ天皇賞(春)です。タイトルホルダーが4歳勢を抑えて連覇を果たせるのか、注目のレースです。
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過去10年で、連覇した馬が3頭もいる(フィエールマン、キタサンブラック、フェノーメノ)のは、天皇賞(春)の「特徴」と言ってもいいくらいで、それに準ずるならば、今回タイトルホルダーが連覇か、少なくとも連に絡む確率はかなり高いと思います。連覇を阻止できる馬はいるのか。主要な対抗馬として4歳勢が目を引きますので、今日はその4歳勢の能力比較をしてみたいと思います。
まずは対戦成績と時計から。
<菊花賞 芝3000>
・1着 アスクビクターモア 3分 2秒4=レコード 36秒9
・2着 ボルドグフーシュ 3分 2秒4(ハナ) 36秒3
・3着 ジャスティンパレス 3分 2秒5(半馬身) 36秒5
<有馬記念 芝2500>
・2着 ボルドグフーシュ 2分32秒8(2馬身半)35秒2
・7着 ジャスティンパレス 2分33秒5 36秒6
<阪神大賞典 芝3000>
・1着 ジャスティンパレス 3分 6秒1 ― 34秒2
・2着 ボルドグフーシュ 3分 6秒4(1と3/4) 34秒4
<日経賞 芝2500> ※不良
・9着 アスクビクターモア 2分39秒4 38秒2
アスクビクターモアが前走でタイトルホルダー相手にそこそこのレースをしてくれれば、菊花賞馬でもあり、この馬が最有力候補でしたが、雨不良の馬場だったとはいえ、大敗を喫したことで、わからなくなりました。むしろ、負けて評価が下がれば、馬券的にはおいしい感じもしますが、冒頭に書いたように、京都の芝のレースがスピード比べになるとすれば、阪神大賞典で最も速い上がり脚を計時したジャスティンパレスを一番手と見る方がいいかもしれません。といっても、対戦成績の上では、ボルドグフーシュに去年2敗し、いずれも上がり脚では見劣りましたので、渾身の◎というわけにはいきません(対抗馬だとすると◎ではなく〇ですかね?)。今回も続けて鞍上がルメールさんだとすれば、その分だけが有利というところでしょうか。
4歳勢でもう一頭、マテンロウレオがいます。京都記念(2着)では、同世代のドウデュースに歯が立ちませんでしたが、前走GⅠ大阪杯では大健闘の4着でした。皐月賞、ダービーの二桁着順はいかにも印象がよくありませんので、今回出走する4歳馬の中では劣勢ですが、父ハーツクライの長距離の血が花開く可能性がないとも言えないので、マークは必要です。
ということで、対抗馬の4歳勢の評価の順番はジャスティンパレス、ボルドグフーシュ、アスクビクターモア、マテンロウレオの順となりますが、大方の見方もだいたいこんなところでしょう。今のところ希望的にはアスクビクターモアの再起に一番の期待をかけてみたいと思います。
明日は、意外に人気薄が連に絡む天皇賞(春)で、過去に穴を開けた馬たちから、今回波乱を演じそうな馬を類推してみようかと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も一日がんばりましょう。