Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

GⅠオークスの展望③

2023-05-17 | 予想

 

 「杞憂」話の続きです。日曜のGⅠオークス(優駿牝馬)はおそらくリバティアイランドが単勝1倍台の人気になるのは間違いありませんが、競馬に「絶対」というのはないので、ひょっとしたら勝てないかも知れません。では、どういうパターンがあり得るのかを、昨日ブログに書きました。一つは、直線で包まれるか何かで外に出すのが遅れて間に合わないパターン(A)、もう一つは、「異次元」の上がり脚を繰り出しても、最後方からで届かないパターン(B)、のいずれかではないかと(あとは、熱発か何かで出走回避=Cというのもありえますが、 笑)。しかし、いずれにしても、相手あっての話ですから、リバティアイランドよりも先に抜け出て、脚が持続するような馬がいることが前提です。はたしてそんな馬はいるのか。

 これは単純に言えば、Cになったと仮定したらどの馬が強いのかを考えればいいということだと思うので、とりあえずリバティアイランドを抜いて、改めて一番強い(二番目に強い!)馬を探してみることにします。

 まずは、長距離戦ですから、血統を見ておきましょう。過去10年のオークスで3着以内に入った馬の父(左側)母父(右側)を多い順に並べると、以下のとおりです。

 ① 10回 ディープインパクト       ① 4回 キングカメハメハ

 ②   2回 キングカメハメハ              クロフネ

       ゴールドシップ           ② 2回 サンデーサイレンス

       ハーツクライ

       ハービンジャー

 該当するのは、父ディープインパクトではライトクオンタム、父ゴールドシップではゴールデンハインド、父ハーツクライではソーダズリング、ハーパー、メランポジューム、父ハービンジャーではエミュー、キミノナハマリアで、母父キングカメハメハではコナコーストとシンリョクカなどです。

 続いて、東京2400では騎手の腕がものを言うと考え、過去10年の3着以内に入った馬の鞍上を多い順に並べると、以下のようです。

 ① 4回 ルメール デムーロ

 ② 3回 戸崎

 ③ 2回 川田 池添 和田

 騎乗予定の馬で言えば、ハーパー(ルメール)エミュー(デムーロ)、ミッキーゴージャス(戸崎)が該当します。

 両方に名前が出てくるのが、ハーパーエミューです。この2頭は、桜花賞に出走していますので、過去10年で3着以内の半数以上を桜花賞組が占めるオークスの傾向に合致する馬だと思います。ハーパーは新馬戦の使いだしが2000mでしたから、最初から桜花賞よりもオークス志向の方が強かったことがうかがわれます。前走桜花賞が3番人気で4着ですし、1600とはいえ東京コースで勝っている点は評価できます。直線で先に抜け出して、リバティアイランドの追撃を振り切るシーンは十分あり得ます。鞍上はルメールさんですから、3日前のヴィクトリアMで1番人気馬に乗って敗れただけに、挽回のシーンを虎視眈々と狙っていると思います。

 しかし、当日リバティアイランドの次位人気になるのは確実でしょうから、もし勝っても、2着がリバティアイランドでは馬券的な妙味がありません。それなら、エミューに期待する方がおもしろいかも知れません。前走桜花賞では15番人気10着ですから、人気になることもないでしょう。430㌔とあまりがたいがなく、去年の11月から月1のペースでレースをこなしてきている点が気がかかりですが(個人的には、桜花賞をパスしてフラワーCからオークスに直行して欲しかったところです)、不良馬場のフラワーCでは大外から差し切る強い競馬を見せましたので、勝てないまでも3着はありうると思います。

 というわけで、乱暴な予想をすれば、1着ハーパー、2着リバティアイランド、3着エミューと、こんなかたちで決着してくれるといいなあという感じです。さて、どうなりますか。

 本日もお読みいただきありがとうございました。今日は暑くなりそうですが、一日頑張りましょう。

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