昨日は過去の「トライアル戦」を引き合いに出して、出走馬の実力を推し量りましたが、今日は別路線組の馬を検討に加えてみようと思います。私個人の反省として、皐月賞ではトライアル組に気をとられて、京成杯から挑んだソールオリエンスを甘く見ていたきらいもありますので。
今回対象になる「別路線組」は、オールパフェとグルゼイドロスル、フロムダスクあたりだと思いますが、2戦2勝だったソールオリエンスとちがい、キャリアを相応に積んでいて、一緒にレースをしてきた相手が多いので、能力比較はわりと容易ではないかと思います。オールパルフェとグルゼイドロスルは昨秋のデイリー杯で戦っていますし(オールパルフェ1着、グルゼイドロスル5着)、フロムダスクは朝日杯でオールパルフェ(6着)と戦っています(16着)。ここでは3頭で最も戦績に勝るオールパルフェを代表させて、トライアル組との能力比較をしてみたいと思います。
オールパルフェは朝日杯FSのあと、スプリングSをステップに、皐月賞とNHKマイルの両睨みでレースに臨みました。4番人気7着に敗れましたが、秋のデイリー杯2歳Sではダノンタッチダウンの追い込みを凌いで1着、続く、朝日杯では4番人気6着でした。前走が休み明けの重馬場だったことを勘案すると、過度に評価を下げる必要はないかも知れませんが、実力の程はどうでしょうか。いくつか持ち時計と適当な過去レースを比べてみます。⇒の先の〇数字は次走(皐月賞/NHKマイル)の着順です。
2023スプリングS 晴・重 2021スプリングS 雨・重
①ベラジオオペラ 1分48秒9 35.7 ⇒⑩ ①ヴィクティファルス 1分52秒0 36.1 ⇒⑨
②ホウオウビスケッツ 1分49秒1 36.9 ⇒⑰ ②アサマノイタズラ 1分52秒0 36.2 ⇒⑯
③メタルスピード 1分49秒2 36.1 ⇒④ ④イルーシヴパンサー 1分52秒5 36.9 ⇒⑩
④グラニット 1分49秒3 37.6 ⇒⑫ ⑤ヴェイルネビュラ 1分52秒6 36.8 ⇒⑪
⑦オールパルフェ 1分49秒8 37.1 ⇒? ⑦ランドオブリバティ 1分52秒7 37.4 ⇒⑧
スプリングSは重馬場で重の巧拙が出たかも知れませんので、良馬場のレースとして、朝日杯FSの時計を、過去のケースと比べてみます。
2022朝日杯FS 晴・良 2021朝日杯FS 晴・良
①ドルチェモア 1分33秒9 35.8 ①ドウデュース 1分33秒5 34.5 ⇒③
②ダノンタッチダウン 1分34秒0 35.2 ⇒⑱ ②セリフォス 1分33秒6 34.8 ⇒④
⑥オールパルフェ 1分34秒4 36.6 ④ダノンスコーピオン 1分33秒7 34.6 ⇒①
⑦オオバンブルマイ 1分34秒5 35.5
⑩グラニット 1分34秒9 37.0 ⇒⑫ 2020朝日杯FS 晴・良
①グレナディアガーズ 1分32秒3 34.5 ⇒③
②ステラヴェローチェ 1分32秒4 33.5 ⇒③
③レッドベルオーブ 1分32秒7 34.2 ⇒⑧
④バスラットレオン 1分33秒6 34.8 ⇒止
去年の朝日杯FSのレベルが例年よりも落ちるととらえれば、ドルチェモアの次走(ニュージーランドT⑦)やダノンタッチダウンの次走(皐月賞⑱)も、まあ納得できますし、同レース6着のオールパルフェの次走(スプリングS⑦)も、そのまま素直に受け止めていいのかも知れません。混戦のNHKマイルCですから意外な結果が待っているかも知れませんが、とりあえずオールパルフェほか、「別路線組」が上位に来るのは厳しいと見るのが妥当ではないかと思います。
というわけで、昨日の結論を確認・補強する結果となりますが、実力的には、桜花賞組(と言っても1頭)とアーリントンC組を上位と見るのが適当だと考えます。予想は、そういう前提で組み立ててみたいと思っています。週中を過ぎると、追い切り情報も入ってくるので楽しみです。
本日もお読みいただきありがとうございました。GW後半ですが、お休みとはいかない方々、今日も一日がんばりましょう。お休みの方は、ごゆっくり。