Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

GⅠオークスの展望②

2023-05-16 | 予想

 先週後半からずっとぐずつき気味だった天気にようやく終止符がうたれたのか、今朝は青空が広がっています。洗濯や布団干しには絶好の日和となりそうですね。

 さて、昨日の続きです。3歳牝馬で「一強」と言われるリバティアイランドは、今度の日曜日でも単勝1倍台が確実と見られていますが、そんな馬が敗れるシーンがあるのか、という話です。さしたる根拠や確信があるわけではなく、重箱の隅をつつくような話だと思いますが、前走の桜花賞が後方から一気に差し切るというあまりに鮮やかな勝ちっぷりでしたから、逆に、ここに隙があるようにも思えます。マイルで通じたこの戦法を東京の2400でも使う展開になったとしたら――おとといのヴィクトリアMのレース後、1番人気で3着に敗れたスターズオンアースに騎乗したルメールさんが、レース後、負けたのは距離適性の差だと。つまり、2000とか2400ならスターズオンアースの方が強いと、言外に珍しく「負け惜しみ」的コメントをしていましたが、リバティアイランドにその逆のパターンが当てはまりはしないか、ということです。

【ヴィクトリアM】スターズオンアース3着のなぜ ルメールが敗因分析「上位2頭は…」 | 競馬ニュース - netkeiba.com

 リバティアイランドは4戦全勝ではありません。去年の秋、東京のアルテミスSで、ラヴェルの2着と唯一の黒星を喫しましたが、このときは外に出すタイミングが遅れて最後クビ差届きませんでした。しかし、鞍上の川田騎手は、前が開けばたぶん負けなかったと思ったのでしょう。続くGⅠ阪神JFでは3・4コーナーで外に出すタイミングをはかりながら乗っている様子がうかがえて、レース映像を見ながら、さすがだなあと思いました。桜花賞も別に出遅れたわけではなく、行きたがるのを抑えながら、後方を進み、最後の直線で外に出したもので、「異次元の決め脚」と言われれば、最後方から32.9の上がり脚で差し切ったわけですから、まあその通りですが、坂の途中までは正直どう転ぶかわからなかったと思います(川田騎手もけっこう鞭を入れてましたから)。ですから、桜花賞が世間で言われているほどの「圧勝劇」だったかどうかについては、個人的には疑問をもっています。

 では、リバティアイランドが負けるとしたら、どんなパターンがあり得るのか。まず、実際に負けたアルテミスSのパターンが考えられます。最近はそうでもありませんが、オークスはスローペースにはまることがけっこう多いので、団子状態に包まれて、直線でなかなか外に出せずに最後届かないという場合です。

 もうひとつは、桜花賞と同じくほぼ最後方から行って、先に抜け出た馬にアタマ差かクビ差及ばないというパターンです。過去のオークスから例を探すと、2014年、桜花賞を制し、単勝人気1.3倍で臨んだハープスターが、ほぼ最後方から進み、最速の上がり脚を使いながら、先に抜け出したヌーヴォレコルトにクビ差及ばず、2着に敗れたというレースがありました。このときハープスターに乗っていたのが川田騎手です。同じことが起こらないこともないでしょう。

 冒頭、ルメールさんのコメントを引き、マイルと2400は競馬が違うというようなことを書きました。リバティアイランドにとって、オークスの2400は血統的に距離が長いということは、おそらくないと思うのですが、しかし、出走する馬のほとんどにとって、この距離は初めて走る距離です(ウェイビーが2回走っていますが、はたして出走できますか)。いったい何倍の単勝人気がつくのかわかりませんが、「一強」「一強」とあまりに騒がれると、競馬では、かえって天邪鬼な気分が働くというものです。実際、同馬の一週前追い切りでは、こんなに軽くて大丈夫かという、あまり歓迎できない情報も伝えられています。まあ、「杞憂」だと言えなくもないですが、オークスを勝負レースとするならば、リバティアイランドを軸から外すことも考えておこうと思います。

 本日もお読みいただきありがとうございました。水曜、木曜あたりは真夏日になるという予報もあるので、今週は温度変化に体がついていくか、ちょっと気がかりですが、何とかへばらず、週末を迎えたいものです。今日も一日がんばりましょう。 

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