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レース展望と回顧、馬券術について

2/ 6(火) クイーンCの展望

2024-02-06 | 分析

 関東も大雪ですねぇ。「雪国」の人から見たら、何言ってんのと笑われてしまいそうですが、今朝は新聞配達のバイクの音も聞こえてこないし、何かしんしんとした感じです。

 さて、今日は昨日に続いて3歳戦を見ていきます。土曜に、東京で牝馬GⅢのクイーンCがあります。昨年勝ったハーパーはオークス2着、一昨年の2着は二冠馬のスターズオンアースですから、これは注目のレースです。阪神JF4着のサフィラ1強と見てよいのか、早速検討してみます。

デイリー杯クイーンC【2024年2月10日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

デイリー杯クイーンカップの過去10年データ、好走馬一覧(2024年2月10日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1)持ち時計

 過去10年の勝ち時計の平均は、全体時計が良馬場で1分33秒62、同じく良の上がり脚の平均が34.2です。去年のハーパーが稍重で1分33秒1、34.5秒ですから、クラシック級の素材ならば、1分32秒台、上がりも33秒台くらいの時計が出るかも知れません。サフィラはどうなのでしょうか。持ち時計の上位を拾ってみると、以下のようになります(〇数字は人気順)。

1600m 1分34秒台以下 

 ・サフィラ        23/12/10阪神 良 阪神JF   ①4着 1分33秒3 34.2

 ・コスモディナー     23/12/10阪神 良 阪神JF   ⑭9着 1分33秒6 34.3

 ・サクセスカラー     24/01/08中山 良 新馬     ③1着 1分33秒9 34.9

 ・テリオスサラ      23/11/19東京 良 赤松賞    ③2着 1分33秒9 33.9

 ・ルージュサリナス    23/11/18東京 良 新馬     ①1着 1分34秒1 34.6

 ・モリノレッドスター   23/12/23中山 良 未勝利    ②1着 1分34秒4 35.2

 ・カレンナオトメ*    24/01/07中山 良 フェアリーS ⑬11着 1分34秒6 34.9

 他距離では、

1400m 1分22秒台以下

 ・カレンナオトメ*    23/11/12東京 良 未勝利    ④1着 1分22秒5 34.4

1800m 1分47秒台以下

(参考 クイーンズウォーク   23/12/23阪神   良   未勝利     ①1着  1分48秒3 33.7)

2000m 2分00秒台以下

 ・アドマイヤベル     23/11/05東京 良 百日草特別  ②3着 1分59秒8 33.8

 

 参考までに、去年の上位3頭の前走時計も付けてみます。

 1⃣ハーパー        22/12/18阪神 良 未勝利    ①1着 1分35秒3 34.5

 2⃣ドゥアイズ       22/12/11阪神 良 阪神JF   ⑩3着 1分33秒5 35.4

 3⃣モリアーナ       22/12/11阪神 良 阪神JF   ②12着 1分34秒8 37.3   

 全体として、マイルで1分33秒台の持ち時計をもつ4頭と前走2000の百日草特別3着だったアドマイヤベルあたりの時計が目を引きます。上がり脚だけなら、上に名前のないルージュサリナスも33秒台前半の脚を使えるので、一応マークは必要でしょうか。

 以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇阪神JF      10頭 (サフィラ①4着 コスモディナー⑭9着

 〇フェアリーS   5 (テリオスサラ③7着 カレンナオトメ⑬11着)

 〇新馬       4頭 (アルセナール①1着 サクセスカラー③1着 ルージュサリナス①1着

 〇未勝利      3頭 (ガビーズシスター③1着 クイーンズウォーク①1着 モリノレッドスター②1着

 ちなみに、レース間隔では中8週中4週が多く、今回のメンバーでは、前者が阪神JF組の2頭、後者がフェアリーS組の2頭サクセスカラーサンセットビューです。

 

3)血統

 以前はサンデー系に混ざって父系母系ともノーザンダンサー系に勢いがありましたが、ここ3年はディープインパクトの血脈は母系に偏り、父系はキングカメハメハが強勢です。あと、全般的にはクロフネの血脈に要注意というところでしょうか。今回のメンバーで該当するのは1頭だけでです。

父系キングカメハメハ

サンセットビュードゥラメンテ/母父Tapit(ボールドルーラー系)

 あと、しいて押さえるとすれば、父がハーツクライ系のサフィラ、ルージュスエルテ、アドマイヤベルあたりでしょうか。

 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。

 ①人気馬中心:過去10年勝ち馬9/10は③人気以内、3着以内馬24/30は⑤人気以内

 ②前走GⅠ組が優勢:その他も含め、まず重賞経験馬に着目

 ③馬番:外目は劣勢/6番複勝率70%など

 データ分析:デイリー杯クイーンカップ 今週の注目レース JRA

 

5)結  論 

 ここは過去の傾向から言っても、サフィラの軸が一番妥当なようです。相手もできれば絞りたいところですが、これは難解です。重賞経験のあるテリオスサラコスモディナーが人気を下げるようならば、馬券的妙味はありますが、アドマイヤベルサクセスカラールージュスエルテあたりの「新興勢力」の方が力上位かも知れません。とくにアドマイヤベルは前走の2000mづかいが去年のハーパーのイメージと重なるところがあるので、上がり脚を考えても、逆転の第一候補はこの馬かなと思えます。あと、もしかしたら、全体時計は目立ちませんが、2走続けて33秒台の上がり脚を使っているクイーンズウォークにも一角崩しのチャンスがあるかも知れません。日曜のマスクトディーヴァの例もあり、あまりサフィラ盤石と思い込まない方がいいと思うので、週中の追い切り状況をふまえて、よく見極めたいと思います。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は京都に戻って来た伝統のGⅡ京都記念を検討してみようと思います。

 積雪による事故が心配です。どうか無事に過ごされますように。


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