関東も大雪ですねぇ。「雪国」の人から見たら、何言ってんのと笑われてしまいそうですが、今朝は新聞配達のバイクの音も聞こえてこないし、何かしんしんとした感じです。
さて、今日は昨日に続いて3歳戦を見ていきます。土曜に、東京で牝馬GⅢのクイーンCがあります。昨年勝ったハーパーはオークス2着、一昨年の2着は二冠馬のスターズオンアースですから、これは注目のレースです。阪神JF4着のサフィラ1強と見てよいのか、早速検討してみます。
デイリー杯クイーンC【2024年2月10日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
デイリー杯クイーンカップの過去10年データ、好走馬一覧(2024年2月10日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年の勝ち時計の平均は、全体時計が良馬場で1分33秒62、同じく良の上がり脚の平均が34.2秒です。去年のハーパーが稍重で1分33秒1、34.5秒ですから、クラシック級の素材ならば、1分32秒台、上がりも33秒台くらいの時計が出るかも知れません。サフィラはどうなのでしょうか。持ち時計の上位を拾ってみると、以下のようになります(〇数字は人気順)。
1600m 1分34秒台以下
・サフィラ 23/12/10阪神 良 阪神JF ①4着 1分33秒3 34.2
・コスモディナー 23/12/10阪神 良 阪神JF ⑭9着 1分33秒6 34.3
・サクセスカラー 24/01/08中山 良 新馬 ③1着 1分33秒9 34.9
・テリオスサラ 23/11/19東京 良 赤松賞 ③2着 1分33秒9 33.9
・ルージュサリナス 23/11/18東京 良 新馬 ①1着 1分34秒1 34.6
・モリノレッドスター 23/12/23中山 良 未勝利 ②1着 1分34秒4 35.2
・カレンナオトメ* 24/01/07中山 良 フェアリーS ⑬11着 1分34秒6 34.9
他距離では、
1400m 1分22秒台以下
・カレンナオトメ* 23/11/12東京 良 未勝利 ④1着 1分22秒5 34.4
1800m 1分47秒台以下
(参考 クイーンズウォーク 23/12/23阪神 良 未勝利 ①1着 1分48秒3 33.7)
2000m 2分00秒台以下
・アドマイヤベル 23/11/05東京 良 百日草特別 ②3着 1分59秒8 33.8
参考までに、去年の上位3頭の前走時計も付けてみます。
1⃣ハーパー 22/12/18阪神 良 未勝利 ①1着 1分35秒3 34.5
2⃣ドゥアイズ 22/12/11阪神 良 阪神JF ⑩3着 1分33秒5 35.4
3⃣モリアーナ 22/12/11阪神 良 阪神JF ②12着 1分34秒8 37.3
全体として、マイルで1分33秒台の持ち時計をもつ4頭と前走2000の百日草特別3着だったアドマイヤベルあたりの時計が目を引きます。上がり脚だけなら、上に名前のないルージュサリナスも33秒台前半の脚を使えるので、一応マークは必要でしょうか。
以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇阪神JF 10頭 (サフィラ①4着 コスモディナー⑭9着)
〇フェアリーS 5頭 (テリオスサラ③7着 カレンナオトメ⑬11着)
〇新馬 4頭 (アルセナール①1着 サクセスカラー③1着 ルージュサリナス①1着)
〇未勝利 3頭 (ガビーズシスター③1着 クイーンズウォーク①1着 モリノレッドスター②1着)
ちなみに、レース間隔では中8週と中4週が多く、今回のメンバーでは、前者が阪神JF組の2頭、後者がフェアリーS組の2頭とサクセスカラー、サンセットビューです。
3)血統
以前はサンデー系に混ざって父系母系ともノーザンダンサー系に勢いがありましたが、ここ3年はディープインパクトの血脈は母系に偏り、父系はキングカメハメハが強勢です。あと、全般的にはクロフネの血脈に要注意というところでしょうか。今回のメンバーで該当するのは1頭だけでです。
父系キングカメハメハ
・サンセットビュー:父ドゥラメンテ/母父Tapit(ボールドルーラー系)
あと、しいて押さえるとすれば、父がハーツクライ系のサフィラ、ルージュスエルテ、アドマイヤベルあたりでしょうか。
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①人気馬中心:過去10年勝ち馬9/10は③人気以内、3着以内馬24/30は⑤人気以内
②前走GⅠ組が優勢:その他も含め、まず重賞経験馬に着目
③馬番:外目は劣勢/6番複勝率70%など
データ分析:デイリー杯クイーンカップ 今週の注目レース JRA
5)結 論
ここは過去の傾向から言っても、サフィラの軸が一番妥当なようです。相手もできれば絞りたいところですが、これは難解です。重賞経験のあるテリオスサラやコスモディナーが人気を下げるようならば、馬券的妙味はありますが、アドマイヤベルやサクセスカラー、ルージュスエルテあたりの「新興勢力」の方が力上位かも知れません。とくにアドマイヤベルは前走の2000mづかいが去年のハーパーのイメージと重なるところがあるので、上がり脚を考えても、逆転の第一候補はこの馬かなと思えます。あと、もしかしたら、全体時計は目立ちませんが、2走続けて33秒台の上がり脚を使っているクイーンズウォークにも一角崩しのチャンスがあるかも知れません。日曜のマスクトディーヴァの例もあり、あまりサフィラ盤石と思い込まない方がいいと思うので、週中の追い切り状況をふまえて、よく見極めたいと思います。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は京都に戻って来た伝統のGⅡ京都記念を検討してみようと思います。
積雪による事故が心配です。どうか無事に過ごされますように。
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