散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

NHKのスニッファーは本当に面白い。

2016年12月07日 | ドラマ
先日、NHK版の「獄門島」を批判しました。全くもって「なってない」作品だったからです。

ところが、同じNHKの「スニッファー」、これが実に良い作品に仕上がっています。

原作がウクライナで、私はそっちも見ていますが、日本版の方が、なんというかロマンチックで上品です。

日本のドラマというのは、特に最近「キザなセリフ」が少ないように思います。もっとも日本のドラマあまり観ていないので、わかりませんが。

スニッファーは異国情緒のある作品で(原作が異国なんですから当然ですが)、

たとえば黒木瞳さんが教祖様を演じた回。

彼女は末期のがんなのですが、最後に主人公の阿部寛さん(華岡)に向かってこういいます。

「人生の最後に、あなたにもう一度会えて良かった」

こういうセリフ。最近の「きどらない日本ドラマ」にはあまりありません。

それに対する阿部さんの返しがこうです。

笑顔で「また会いましょう」。

こういうキザなシーン。個人的に大好きで、昔なら例えば「ニューヨーク恋物語」あたりにはよくでてきました。

久々にこういうキザなシーンを観ました。阿部さんが演じるとちっとも不自然じゃありません。

不思議なもんで、作品がいいと、出演者もよく見えてきます。

香川さんは当然ですが、板谷由夏さんや井川遥さん。原作のウクライナ版より明らかに魅力的です。

もっとも原作の場合、板谷由夏さん役(元妻)はヤク中みたいな女で、女医さん(井川遥にあたる人)は、PTSDにかかってと、魅力的とはほど遠い設定です。

井川遥さん、明らかに若い頃より綺麗になっています。板谷由夏さんは本来は美人なのに眼鏡でわざと美を消している感じ。でも人間的には魅力的な人物に仕上がっています。

日本のドラマ、ほとんど観ませんが、スニッファーだけは本当に面白いと思います。

続編ができそうな最終回でした。楽しみです。