大河「麒麟がくる」のストーリー展開を考えてみます。
以下はNHKが発表した「今の時点で分かっている展開」です。
「麒麟がくる」は、大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」です。
脚本は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル。
大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光があてられます。
物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描いていきます。
若き明智光秀、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして秀吉が、家康が、所狭しと駆け巡る……。
「麒麟がくる」──新たな時代の大河ドラマの始まりです。
時代考証・小和田 哲男
以上NHK発表。
「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル、時代考証が小和田さん。となると、「奇妙奇天烈なトンデモ展開」はないはずです。
1、最初は「光秀美濃編」から始まる。
光秀が死んだ年齢は55歳とされるのが普通です。そうなると1528年生まれぐらいになります。1540年代から始まるみたいですから、光秀は12歳の少年です。
NHK発表で美濃出身とされていますから、土岐家支流明智家出身となるのでしょう。実はこの設定を裏付ける確定的な歴史資料はありません。
40歳までの光秀の行動は「わからない」のです。
でも「国盗り物語」以降、光秀は土岐氏明智家出身で斎藤道三に仕えるという「設定」がよく使われます。池端俊策のオリジナルとありますが、「国盗り物語」がベースになって、それを現代風に「たぶん大幅に」アレンジするのは間違いないわけで、この12歳段階で「光秀は美濃にいて道三の小姓として薫陶を受けている」となると思います。
戦闘シーンとしては、美濃斎藤道三VS尾張織田信秀が主となるでしょう。ただし今川義元がからんでくるようです。駿河の継承権がなかった義元の「国盗り」も描かれるのでしょう。そして織田信秀と義元の「小豆坂の戦い」が出てくると思います。信玄と謙信はワキ役みたいですが、この二人の「国盗り」も出てくるかも知れません。
美濃編は1556年の「道三の死」まで続くでしょう。光秀はこの時28歳です。ただしずっと美濃にいるわけではなく、「京都留学」みたいな「くだり」があるかも知れません。あるいは道三の父親の「油屋」に居候し、京都見聞を行い、朝廷や将軍家や諸大名などと「からむ」のかも知れません。
2、次は「信長美濃攻略編」
やがて光秀は織田信長と「盟友」となるそうです。そして齋藤義龍(道三を殺した息子)とは「学友」という設定がされています。
信長が光秀の盟友、そして齋藤義龍が「学友」とすると、信長の美濃攻略に「光秀もからんでくる」のでしょう。普通はからみません。
なぜなら、道三の死後、光秀は越前朝倉の家臣となることが多いからです。
でも主人公の光秀を28歳から40歳まで「朝倉氏でぶらぶら食客をしている」としたのでは面白くありませんし、史実としては「わからない」から「そう描く必要はない」のです。
だから「道三の死後」は光秀はまず京都を目指し、堺正章さん演じる「医師」の「つて」で、当時近江の朽木谷にいた「足利義輝と接近」、「足軽大将」で朝倉に出向くとなると思います。
考証の小和田さんは「光秀、義輝の足軽大将説」をとっています。
朝倉だけでなく、尾張にも出向く。なんなら美濃にも駿河にも出向く。そして信長の美濃攻略に「からんでくる」と思います。
もっとも、その前に「桶狭間の戦い」に「からむ」のでしょう。たぶん桶狭間において「重要な役回り」をすると思います。で、家康や秀吉とも知り合いになるでしょう。
道三の死後、ずっと朝倉家の家臣だった、とはならないと思います。
3、8月ぐらいから信長天下布武編
信長の上洛から死までは15年です。明智光秀の動向が比較的はっきりしているのもこの15年だけです。光秀40歳から55歳です。
この辺りは今まで「散々描かれてきた」ので、8月ごろからかなと思います。
それまでは織田信秀、今川義元、斎藤道三、、、ついでに信玄、謙信の若き日などを比較的濃密に描くのでしょう。
で、あとは史実を基本として展開。で、本能寺。おそらく「天下の治め方に対する考え方の違い」が本能寺の原因とされるでしょう。光秀はあくまで「民の側に立つ」のだと思います。
「四国説」は光秀が自分の勢力減衰を恐れたという「説」ですから、重く採用されることはないと思います。ただし「四国説」は今ちょっと流行なので、出てはくるでしょう。
あとは「信長の経済力」が強調されるのでしょう。信秀以来の「経済重視の政策」が描かれると思います。ついでに「謙信が非常に経済を重視していた」ことなんかも描かれるかも知れません。
堺の街が描かれ、いかにして多くの鉄砲を調達できたのか、が描かれると思います。
また本能寺に戻りますが、光秀を主人公にする以上、「くだらない黒幕説」はとらないと信じています。朝廷とか義昭とかイエズス会とか、とにかく「黒幕」は必要ありません。
以下はNHKが発表した「今の時点で分かっている展開」です。
「麒麟がくる」は、大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」です。
脚本は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル。
大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光があてられます。
物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描いていきます。
若き明智光秀、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして秀吉が、家康が、所狭しと駆け巡る……。
「麒麟がくる」──新たな時代の大河ドラマの始まりです。
時代考証・小和田 哲男
以上NHK発表。
「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル、時代考証が小和田さん。となると、「奇妙奇天烈なトンデモ展開」はないはずです。
1、最初は「光秀美濃編」から始まる。
光秀が死んだ年齢は55歳とされるのが普通です。そうなると1528年生まれぐらいになります。1540年代から始まるみたいですから、光秀は12歳の少年です。
NHK発表で美濃出身とされていますから、土岐家支流明智家出身となるのでしょう。実はこの設定を裏付ける確定的な歴史資料はありません。
40歳までの光秀の行動は「わからない」のです。
でも「国盗り物語」以降、光秀は土岐氏明智家出身で斎藤道三に仕えるという「設定」がよく使われます。池端俊策のオリジナルとありますが、「国盗り物語」がベースになって、それを現代風に「たぶん大幅に」アレンジするのは間違いないわけで、この12歳段階で「光秀は美濃にいて道三の小姓として薫陶を受けている」となると思います。
戦闘シーンとしては、美濃斎藤道三VS尾張織田信秀が主となるでしょう。ただし今川義元がからんでくるようです。駿河の継承権がなかった義元の「国盗り」も描かれるのでしょう。そして織田信秀と義元の「小豆坂の戦い」が出てくると思います。信玄と謙信はワキ役みたいですが、この二人の「国盗り」も出てくるかも知れません。
美濃編は1556年の「道三の死」まで続くでしょう。光秀はこの時28歳です。ただしずっと美濃にいるわけではなく、「京都留学」みたいな「くだり」があるかも知れません。あるいは道三の父親の「油屋」に居候し、京都見聞を行い、朝廷や将軍家や諸大名などと「からむ」のかも知れません。
2、次は「信長美濃攻略編」
やがて光秀は織田信長と「盟友」となるそうです。そして齋藤義龍(道三を殺した息子)とは「学友」という設定がされています。
信長が光秀の盟友、そして齋藤義龍が「学友」とすると、信長の美濃攻略に「光秀もからんでくる」のでしょう。普通はからみません。
なぜなら、道三の死後、光秀は越前朝倉の家臣となることが多いからです。
でも主人公の光秀を28歳から40歳まで「朝倉氏でぶらぶら食客をしている」としたのでは面白くありませんし、史実としては「わからない」から「そう描く必要はない」のです。
だから「道三の死後」は光秀はまず京都を目指し、堺正章さん演じる「医師」の「つて」で、当時近江の朽木谷にいた「足利義輝と接近」、「足軽大将」で朝倉に出向くとなると思います。
考証の小和田さんは「光秀、義輝の足軽大将説」をとっています。
朝倉だけでなく、尾張にも出向く。なんなら美濃にも駿河にも出向く。そして信長の美濃攻略に「からんでくる」と思います。
もっとも、その前に「桶狭間の戦い」に「からむ」のでしょう。たぶん桶狭間において「重要な役回り」をすると思います。で、家康や秀吉とも知り合いになるでしょう。
道三の死後、ずっと朝倉家の家臣だった、とはならないと思います。
3、8月ぐらいから信長天下布武編
信長の上洛から死までは15年です。明智光秀の動向が比較的はっきりしているのもこの15年だけです。光秀40歳から55歳です。
この辺りは今まで「散々描かれてきた」ので、8月ごろからかなと思います。
それまでは織田信秀、今川義元、斎藤道三、、、ついでに信玄、謙信の若き日などを比較的濃密に描くのでしょう。
で、あとは史実を基本として展開。で、本能寺。おそらく「天下の治め方に対する考え方の違い」が本能寺の原因とされるでしょう。光秀はあくまで「民の側に立つ」のだと思います。
「四国説」は光秀が自分の勢力減衰を恐れたという「説」ですから、重く採用されることはないと思います。ただし「四国説」は今ちょっと流行なので、出てはくるでしょう。
あとは「信長の経済力」が強調されるのでしょう。信秀以来の「経済重視の政策」が描かれると思います。ついでに「謙信が非常に経済を重視していた」ことなんかも描かれるかも知れません。
堺の街が描かれ、いかにして多くの鉄砲を調達できたのか、が描かれると思います。
また本能寺に戻りますが、光秀を主人公にする以上、「くだらない黒幕説」はとらないと信じています。朝廷とか義昭とかイエズス会とか、とにかく「黒幕」は必要ありません。
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