今年は、「災害支援の文化を創造する」とのメインテーマで行われた本フォーラムも多くの実践を積んできた専門職、支援団体の方々の参加で多くの有益なヒントが得られました。
二日目の分科会「技術系支援の理解と協働の事例(東日本大震災から10年を踏まえて)」にzoom参加させていただきましたので、今日は、その感想めいたことを書きます。
勝手な解釈を入れて整理すると、災害支援に係る重要な要素は次のような点が挙げられると思います。
・市町村との覚書を取ること、市町村と大学が協議すること、シンポジウムやフォーラムを開催すること、職員研修を行うこと、これらが大切なステップとなる。
・市民の関心を高める活動が必要であり、そのためにはまず足元の職員、その内部研究が必要となる。
・結局、単体の組織でなんとかなるものではないので、多職種、多機関の協働・連携が地域を支えることになる。自治システム、地域包括ケアシステム、生活支援体制整備事業などと言ってもよいのかもしれない。
・避難所としての役割もあるが、現実には個人宅への支援(土砂や家具などの整理など)、落ち着いたら被災者のメンタルな支えとなる催しや個別支援が必要となる。
・報告者である、ある町役場の方は、「自分の町は自分で復旧」の合言葉を持っていた。
・ボランティアセンターでは取り組めないニーズは、連携団体につなぐことになり、そうした地元団体、県内団体、県外団体とのかかわりを日頃からもっていることだ大切である。
・当神奈川工科大学周辺への支援を考えた時、市全域や県レベルについては、技術系支援が考えられるが、結局は、地元が地元を支える、地域が地域を支える、ということになり、大学が地域に根差している以上、この仲間に入っての活動が求められる。
引き続き、報告をしたいと思います。
ブログ管理者
地域連携災害ケア研究センター幹事