☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『2/デュオ』(1998)

2013年06月29日 | 西島秀俊さん☆映画
『2/デュオ』(1998)

諏訪敦彦監督、柳愛里さん、西島秀俊さん出演。

本作品は、脚本というものを破棄し、10ページ程度の簡単なストーリーだけを用意して撮影。
その結果、俳優の即興ゆえの緊張感やリアリティ、繊細さが映像の中に刻み込まれている。
(TSUTAYA onlineより抜粋)

【STORY】
俳優を職業とすることへの挫折感から「結婚」を口にし、意味のない失踪を繰り返したり、自分への苛立ちを恋人の優にぶつける圭。

これまで彼を支え続けてきた優は、そんな圭の焦燥と向い合ううちに、自らの姿さえも見失いかけていた…。
(TSUTAYA onlineより抜粋)

【感想レビュー】
凄い映画です。

俳優の即興演技という、実験的な映画という事は知っていたので、余計に混乱しました。

淡々とした日常が過ぎていくようで、不穏や狂気の種は、いつでも、どこにでも、誰にでも潜んでいる…という事を、まざまざと思い知らされる映画でした。

日常に潜む狂気は、あまりにも痛くて、そして本当に恐ろしいです。

観ながら、胃がキリキリと痛むほどに…。

これがきっと、予定調和のお芝居であるなら、ここまでの緊張は強いられないと思うので、これはもう、半分ドキュメンタリーのような域に達しているという事なのでしょうか…。

設定はあるけれど、台詞がない。
撮影の現場で起きている事は、もう限りなく真実…という、なんだか難しいシチュエーションなのです。

その緊張感から生まれた空気は、画面を通してさえ体感できました。

西島さんも柳さんも、素晴らしかったです。









『カルテット!人生のオペラハウス』(2012)

2013年06月29日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『カルテット!人生のオペラハウス』(2012)

ダスティン・ホフマン監督、マギー・スミスさん、トム・コートネイさん出演。

【STORY】
イギリスの田園風景が広がる中にあるビーチャム・ハウス。
そこは引退した音楽家たちが身を寄せるホームだった。

資金難のため存続の危機にあるビーチャム・ハウスのためにコンサートを開催しようと準備が進められていた…。

【感想レビュー】@theater
劇場で観ている間、

クスクスしたり、
(1人で観ていたのでヒッソリ…)

思わず声を立てて笑ってしまったり、

気付くと泣いていたり…。

最後は、

思わず拍手までしそうになりました!!
(してたかも…)

ユーモアに富んでいて、おしゃれで、ジーンときて、観た後にエネルギーが湧いてくる映画でした

ずっと、ピアノを弾き続けようと改めて思う作品でした


70歳を過ぎたホフマンの初監督作品。

ホフマンのメッセージ
↓↓↓↓
「人生を強く生きるということ、それだけだ。与えられた人生はわずかな時間しかない。グズグズしないで 今すぐ動こうということだよ」

“ビーチャム・ハウス”は、オペラ「椿姫」で有名な音楽家ヴェルディが創設した、イタリアのミラノに実在するホームです。
この映画は、「ヴェルディの憩いの家」をモデルにしているそうです。





『愛、アムール』(2012)

2013年06月29日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『愛、アムール』(2012)

ミヒャエル・ハネケ監督、ジャン=ルイ・トランティニャンさん、エマニュエル・リバさん、イザベル・ユペールさん出演。

【STORY】
パリ都心部の高級アパルトマンで穏やかに暮らす、ともに80歳代の元ピアノ教師の老夫婦の物語。

【感想レビュー】@theater
物語は、夫婦で妻の愛弟子のピアニストの演奏会へ赴き、興奮と愛弟子の成功とで、満ちたりた一夜を過ごすところから始まる。

でもそれは、一時のこと。

かつて、音楽が溢れていたであろう2人のアパルトマンは、今は静けさに包まれています。

弟子のピアノの音。
自分達の練習する音。
アンサンブルの音。
歌。

かつては、生きた音楽が家の隅々までを包んでいたはずなのに。

そう思うと、本当に胸が潰されそうになります。。


老々介護を実感を持って考える事は、私にはまだ難しいけれど、

この夫婦の愛の形、選択を否定することなど、誰にも出来ないだろう…と思いました。

劇中に、ほんの少しだけ流れるシューベルトの即興曲:作品90-3の旋律は長調の曲なのに物哀しい。。