一ノ谷の戦いで敗れた平家軍は海を渡り四国の讃岐の国、屋島に陣を敷いた。
義経は嵐の中をわずか5艘150騎ばかりで四国阿波の国に渡り平家軍を背後から衝いた。海からやってくると思っていた平家軍は突然陸からやって来た義経軍に狼狽した。
観世流では屋島となっているが宝生流では八島となる。八の字は末広がりで縁起を担いだようです。八幡神社も縁起が良いと武将たちは戦勝祈願に良く利用したそうです。
謡は難しくてついていくのが大変。うっかりしているとどこを謡っているのか分からなくなります。
耳の悪い私は大きな声を出すと、自分の声が耳に響いて周りの人の声がよく聞き取れなくなります。
そこでどうしても声が小さくなってしまいます。
声が小さいと口の中に十分な空気が行きわたらず、発音がはっきりせず弱弱しく聞こえます。
大きな声を出すと口の中の隅々まで十分空気が行き渡り発音がはっきりして謡らしくきこえます。
八島を謡っていると何だか自然に自分の声が大きくなっている部分があった。
自分でも不思議だった。
それは、能楽堂では良く八島の仕舞や舞囃子が良く舞われていて、自然と自分の耳に焼き付いていたのだった。人の声に頼らなくても謡えたのだった。
八島のキリ(おしまい)の部分
自分の声がちゃんと出ているかどうか確かめるためにいつもボイスレコーダーを教室に持ち込んでいる。帰ってから再生してみると、やはりちゃんと声が出ていた。
それなりに謡曲らしく聞こえた。
やはり謡は大きな声を出さなければいけないんだ。
歩道と車道の境目に植え込みがあるが、そこに植えられた植物がいつの間にか何者かに持ち去られてなくなっている。そのかわり見たことのないような花?が自生している。茎の頭から毛虫のようにぶら下がっている花?はなんというのだろう。
バラ?
駐車場に大きくはみ出して咲いていた見事な花。
「この花なんて言うの」と花に詳しい?ご婦人に聞いてみた。
「バラじゃないの?」
本当かな、バラならトゲがあるはず。
現地に出向いて確認してみたがどうもはっきりしない。
それにしても見事な花だった。
八島は2020年12月5日の当ブログに書いたので詳しい内容は省略しました。