亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

そういえば昔は農産物を裸で出していた

2015-12-30 | 日記・エッセイ・コラム

今日の朝刊のコラムに面白い記事があったので取り上げて見た。

昔は収穫した農産物をそのまま出していたことを思い出す。

我が家は筍生産農家で地元の集荷場まで近江町の仲買人が毎日のように集荷にやってきていた。

山で収穫した筍をそのままザルに詰めて集荷場まで持って行くと仲買人はそのまま市場へ持って行って、ザルは後日集荷場まで持ってきてくれた。生産者は集荷場に山と積まれたザルから自分の家のザルを探し出し持ち帰った。

何ら選別もすることなく、筍を入れる箱も必要はなかった。

子供たちは山から採集してきたゼンマイやワラビを持って行くとその場でお金に変えてくれた。

いい小遣い稼ぎの場だった。

それが、農協が集荷を担うようになりザルは返ってこない籠になり、優・秀の選別をしなければならず、まして大きさ別にSS・S・M・L・2L・3Lと分けなければならなくなり、それも初めはいい加減なものだったのがだんだん厳しくなり、ましてや保冷剤まで入れるとの念の入れよう。ベテランで無いと手に負えず、それもAM:11時まで受け付けとなり、人手のない農家はとてもついて行けず出荷をするのをあきらめる農家が次々と出て来た。我が家もその一つ、息子はいるけど手伝う気もなし「そんな金にならないものやめとけ」と言うようにとんと相手にしてくれなくなった。

今は何処の竹林も手を入れる人もなく荒れるにまかされている。そのせいもあって、かつては気にすることなかったクマの出没も頻繁に聞かれるようになった。そうなればますます竹林に行かなくなり、今はジャングルのようになっている。

竹林の手入れをしに行くと言うと、そんな金にならない所にわざわざガソリンを使って行くことないと怒られる。

上のコラムを見てつい思い出し書いて見たくなった。

今は鉄道ではなくトラック輸送とかわって、貨車に積み替えるという作業もなくなった。

北海道は遠くて竹の子の鮮度が保てないと言って出荷されなかったが、今は航空便で運ばれることもあると聞いた。

近江町市場は観光客で一杯で地元のひとが来なくなったとお店の人が嘆いていると報道されている。

観光ブームもほどほどにした方がよさそうだ。

コメント
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