ななごの部屋(リウマチとともに)

リウマチのななごはレミケード→エンブレル→アクテムラに。インターネットはメルヘン入り口。2006.8/5より。

リウマチ講演会

2008年04月10日 | 2012病院外来
雨。S医大のT教授の講演会が今日ある。
市内の病院に木曜日の外来に出ているが、多忙のため代診が多い。
その埋め合わせの意味もあるようでその患者さんを対象としたものだ。
50人以上の人たちが集まる。
ジュースとサンドイッチ、ボールペンが配られる。
午前11時30分開場。
12時開演。

「関節リウマチの最新治療」
人口の0.5%の人がリウマチで、
何もしなければ、10年後、半数が寝たきりになる。
以前は、痛みを押さえるだけの治療が行われていた。
今は骨の破壊を防止することを目的とした治療が行なわれる。

〇RA(リウマチ)は重篤で進行性の疾患である。
〇予後不良である。
・50%は10年後に寝たきり
・平均寿命は10年短い
〇医療費は膨大で労働時間は少ない。
〇関節破壊を防ぐことが課題。

手の指の腫れ方はリウマチでは軟らかく第二関節が腫れる。
硬く第一関節が腫れるのは加齢で起る変形性関節症。

1990年まではリウマチの骨の破壊は10年後に見られるとされていたが、
実際には発病して1、2年で骨の破壊が見られることがレントゲンで判明。
以前は痛みを抑える薬が使われたが、現在は骨を壊さないような薬が考えられている。

1897年アセチルサリチル酸(アスピリン)の合成に成功
(これ以前はリウマチの薬は無かった、痛み止め)

1949年コルチゾンがRAの治療に使われる(副腎皮質ホルモン、ステロイド)
貢献した三人の博士がノーベル賞を受賞。
約60ミリを投与しリウマチが症状が改善、
しかし副作用が多いのも判りそれを苦に一人の博士が自殺する。
現在は量、期間を考え使われている。

1960年代、注射金製剤が臨床応用。効果弱い。

1972年、メトトレキサートが初めて使われる。

現在は、非ステロイド系抗炎症薬・ステロイド薬・抗リウマチ薬、
がリウマチの治療に使われている。
非ステロイド系抗炎症薬・ステロイド薬は即効性があり、
抗リウマチ薬は遅効性である。

経口非ステロイド抗炎症薬の使い方
長く使うと胃潰瘍が出てくる。

急性
ボルタレン
ロキソニン
ロルカム

中間
ボルタレン
ロキソニン
インフリー
グノリル
ハイペン
オスディック(セレフックス)

慢性炎症
モービック
フルガ
レリフェン

(走り書きを清書、間違っているかもしれません)

抗リウマチ薬
効果が出るのに8-12週かかる。
効く人と効かない人がいる。
臨床的寛解に伴いCRP,RFが改善する。

骨の破壊は2年以内の早期に急速に進行する。
早期から強力で積極的な治療が必要。

現在はリウマチの第一選択薬にリウマトレックスがなっている。
先生の病院では80パーセントの患者さんに使われている。
そのための検査、
肺の病気、肝炎、白血球少ない場合は使えないこともある。

生物学的製剤として4月にアクテミラ、6月にヒュミラが認可される。

低気圧が来ていると具合の悪い人が多いそうだ…