続・黍生山の村夫子(きびゅうやまのそんぷうし)

黍生山の村夫子が「蜂を追いかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

捲土重来

2024年01月12日 04時18分28秒 | 日記

昨日の続きで今日も漢詩です

 

劉邦の包囲を突破し長江の渡しに来た項羽に対し船頭は

「この船に乗って江東に逃げて下さい 残りの船を流せば劉邦も追うことは出来ません

これに対し項羽は

「江東の兵8,000を連れて江を渡った私が どうしてひとりで戻れようか

と自害します

後世、杜牧は「題烏江亭」としてこんな詩を読んでいます

 

勝敗兵家事不期  勝敗は兵家(へいか)事を期せず

包羞忍恥是男兒  羞を包み恥を忍ぶこそ是男児 

江東子弟多才俊  江東の子弟才俊多ければ

捲土重來未可知  捲土重來(けんどちょうらい)未だ知るべからざりしに

 

戦の勝ち負けなどというものは兵法家と言えども判らないものだ

羞じをかき、恥を忍んでこそ男児

江東には優秀な若者が多い

巻き返したならどうなっていたのか判らないのに

 

 

コメント (6)
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