日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

アメリカの郊外の住宅地

2019-10-02 06:35:12 | 文化
アメリカの郊外には、袋小路になっている住宅地が多い。出入り口は1~数カ所で、住宅地内には交差点もある。場所によって、何百世帯もの家があり、自治体というか隣組のようなシステムもある。ほとんどの場合、商店やスーパーなどの店も無いので、住宅地に入ってくるのは、基本的に住人かその知り合い、業者などだけだ。

アメリカ的だな、と思うのは、住人が住宅地のイメージをとても気にすること。アメリカでは、家は買い替えるもの。長く住む人もいるが、一生の間に何度も家を建てたり、中古の家に買い替える人が少なくない。日本で一生の間に何軒も家を持つ人は少ないが、アメリカでは可能だということだ。それは、アメリカでは中古の家を高い値段で売って、そのお金で新しい家に住み替えることができるからだ。

本当か嘘かはわからないし、場所にもよると思うのだが、日本では20年経つと上物の値段は0円になるという話を聞く。ところが、アメリカでは10年経った家は新築の家より高く売れることも珍しくない。枠組みを買って、それを装飾して高く売ると考えるといいかもしれない。10年住んで、庭も内装もグレードアップしていい家になると考えるのだ。

そこで大切になるのが、住宅地のイメージだ。アメリカは貧富の差が日本よりも大きいし、治安もあまりよくない。だから、この辺りは安全で、きれいで、住み心地がいいですよ、というイメージがある住宅地では家を売りやすいし、高く売ることができる。アメリカは、学校が高校まで学区によって決められているので、評判のいい学校に通える地区であることも大切だ。

だから、みんな住宅地がきれいに整備されているか、近所の人が変なことをしていないか目を光らせている。お互いがお互いを監視しているといったイメージかもしれない。住宅地のルールが決められていることも多く、家庭菜園をやってはいけないとか、フェンスなどを作るのに申請・承認が必要とか、犬猫以外の動物を庭で飼ってはいけないなどの決まりがある。

そのため、中級階級以上の住宅地はとてもきれいに整備されている。実際に住んでみると、近所の目が気になったり、自分の庭なのに好きなことができない煩わしさがあったりするが、まあ、それがアメリカという事だろう。


郊外の住宅地の様子を動画にまとめたので、興味のある方は覗いてみてください。日本とは景観が全然違っているところと、先述のようなルールがあるんだという所に注目してみてください。最近、動画に力を入れているので、良かったらチャンネル登録と、高評価も押していただけると幸いです↓


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