お休み

このところ気温の変動が激しく、学校や幼稚園でも風邪が流行っている。我が家の娘たちも一つ風邪が治ったと
思ったら次の風邪をもらってくる始末で、なかなか風邪が治り切らずにいた。

そして昨夜は、下の娘が耳が痛いと言って何度も目を覚ましては泣いていたので、今日は幼稚園を休ませることにした。
寝不足のせいか、朝も機嫌が悪く、ぐずぐずと泣いていた娘だが、現金なもので、ダンナと相談して今日は幼稚園を
休ませることに決めた途端機嫌が直り、大好きなお絵かきを始めた。

そうは言っても昨日は耳が痛いと言っていたので、中耳炎の可能性があるかもと、医者に連れて行くことに。
下の娘はとにかく臆病で、『石橋を叩いて渡る』どころか、『石橋を叩いても渡らない』ような娘なので、
素直に医者に行ってくれるかどうか心配だった。

日本に居たときなど、上の娘が風邪を引いて医者に連れて行ったのに、診察を受けている上の娘の隣に居た下の
娘が大泣きしてしまったり、私がエステに行くときに娘たちも一緒に連れて行ったら、エステティシャンの人たちが
白衣を着ているのを見ただけで泣き出したりしたことすらあったのだ。

ところが、先月同じように耳の痛みを訴えて医者に連れて行かれた上の娘に付き添って、どうやら痛いことは
しなくていいらしいと思った下の娘は、今日はむしろ張り切って、「○○ちゃん（自分の事）、お医者さんに行く！」
と言って家を出た。

歯の治療以外は何でもしてくれる村の医者に着くと、待合室には誰も居なかった。すぐに呼ばれるかな、と思っていた
けれど、5分経っても呼ばれなかったので、診察室に先客が居るのかと思って待っていたら、10分ほど後になって
バゲットを片手に外から医者が戻ってきた。

この診療所には受け付けも無ければ、看護婦も居ないので、待合室のカギを開けたままパン屋に行っていたらしい。
こんなに風邪が流行っているのに、ずいぶん暇そうだなと思っていたら、「今日は寒かったので、午前中はあなた達の
前に一人患者さんが来ただけなんだよ。でも、午後は27人も予約が入っているんだ」と話してくれた。この診療所は
午前は飛び込みの患者の診察をして、午後は予約診療を行っている。

日本の医者のように白衣を着ていないせいか、診察が始まっても、相変わらず下の娘は余裕しゃくしゃく、と言った
様子で、1年前までは上の娘がおもちゃの聴診器を当てようとしただけで泣き叫んでいたのに、今日は医者に言われるまま、
お腹を出したり、背中を出したり、口を開けて喉を見せたりしていて驚いた。耳もおとなしく診てもらい、やはり
中耳炎のようで薬を処方された。

そんなこんなで無事診察も終了。今日は久しぶりに下の娘と二人、のんびりとお絵かきや塗り絵をして一日を過ごした。