3年ぶり

タイトルの通り、実に3年ぶりの投稿です。
3年の間に実に様々な事があった。まず、当初ダンナの3年間の出向という形で渡仏した私達だが、
なんと渡仏して4年経った今もまだフランスにいる。しかも、昨年（2015年）7月には引越しをして
300kmほど北上し、ジュラ県のサラン・レ・バンという所に住んでいる。
前住んでいたところは、南仏の入り口と言われるモンテリマールから10kmほど北の所で暖かく気候が良い
ことで知られる場所だったが、今度は雪は少ないものの、冬は雨が多く湿った東北地方のような気候の
所だ。距離的にも気候的にも、日本の関東から東北に引っ越したような感じ。大きな違いは
海が遠くなったことで、直線距離でも4、500kmは離れているだろうか。海水浴をしようと思ったら
かなり気合を入れて泊まりがけでないと行けない距離だ。

県名のジュラはフランスとスイスにまたがるジュラ山脈に由来している。私たちの住んでいる
サラン・レ・バンは、そのジュラ山脈の入口に位置する標高350mほどの所で、サランは塩の生産地、
バンは温泉を意味し、その名の通り、昔は塩の産地で今も温泉がある町だ。人口は3000人ほど。
今は海からの塩が流通しているので、サランから湧き出る塩水から塩を精製することは無くなったが、
中世には貴重な塩の産地として栄え、人口が8500人を超えたこともあった。今は温泉の
ある観光地となっているが、目立った産業もなく人口は減る一方。町では人口を
増やすために今年から町に移住してきた人には1500ユーロ（18万円ほど）を提供するらしい。
我が家は昨年越して来たので対象外。惜しいことをしたなぁ～。

サラン・レ・バンの家↓


3/8に降った雪と家からの景色↓