春!と言えば、ワラビ採り。日本にいた時から私には欠かせない春の行事の一つだ。
サラン・レ・バンに引越す前に住んでいた、ここから300kmほど南下した
ドローム県(Drôme)では山に入ってもワラビを見かけることはなく、フランスには
ワラビが無いのだろうと思っていた。
しかし、昨年フランスの大西洋岸にあるバスク地方に行った際、偶然ワラビを見つけ
フランスにもワラビがあることがわかった。そこで 改めてドロームに戻ってワラビを探し
直してみたものの、私の住んでいたあたりの山にはワラビは生えていないようだった。
ところが、サラン・レ・バンのあるジュラ県に引っ越すことが決まり、家探しに
こちらに来ると、雨が多い気候と豊かな森のおかげか、森を走る道路端には至る所
ワラビが生えているではないか!もはや探す必要もないほどの大量のワラビはすでに
大きく葉を広げていて、食べごろはとうに過ぎていたが春に向けて期待は膨らんだ。
しかも、この辺りの森は山ではなく、平地または緩やかな丘陵なので、山に登ることなく
ワラビ採りができる。その上、フランスでワラビを食べるという話は聞いた事がないので
ここに生えているワラビは全部私の「独り占め」という訳だ。
そして、ついにサラン・レ・バンに来て最初の春がやってきた。庭のサクランボの
花も咲き終わり葉っぱが出始めたので、そろそろか?とバカンス中の娘たちを連れて
様子を見に行った。
今回行ったのは、家から車で20分ほどの所にあるフォレ・ドゥ・ショー(forêt de chaud)
という森。縦横16km×26km、2万ヘクタール(日本風に言うと、東京ドーム4300個分)を
超える面積で、フランスにある広葉樹林の中でも2番目の大きさを誇る。森の中を縦横に
走る道路は地形が波を打っているので数十メートルの登り下りを繰り返すものの、
10km以上の直線道路もざらだ。
↓ワラビ採りは、生えたばかりのワラビを探すより、昨年のワラビの枯れた葉っぱを
目印にすると簡単
まだちょっと時期が早かったらしく、ワラビは所々にまばらに生えているだけで、
収穫するほどの量は無かったが、静けさと若葉、晴天に恵まれた気持ちの良い午後
だった。
↓生え始めたワラビ
↓森の中の作業道
↓轍に溜まった雨水の中には…
↓イモリ
上の娘の学校の先生は、山道をジョギングするトレイルをやっており、この辺りの自然に
とても詳しいのだが、その先生によると今時期この森に来ると鹿の角を見つけることが
できるそう。他にも、イノシシが沢山いることでも知られており、過去には145kgの
イノシシが捕獲されたこともある。
結局、3時間以上森の中にいたが、ワラビにはまだ早く、鹿の角も見つからず、収穫は
2匹のイモリだけだったが、おやつを食べたり虫をとったりと、楽しい午後を過ごす事が
できた。
↓娘たちの大好きなシャクトリムシ
そして、これは余談になるが、日本は国土の66から69%が森林だということを知っている
だろうか?これは先進国の中でもトップクラスで、フィンランド、スエーデンに次いで3番目。
フランスも自然豊かなところだが、森林面積でいうと国土の30%に過ぎない。私は個人的に
これをとても誇りに思っていて、外国で「日本のことを紹介してください」と言われると
必ずこれを紹介する。狩猟が盛んなことも影響しているかもしれないが、フランスには
ほどんどクマが生息していない。しかし、日本の私の実家の裏山にはまだクマが住んでいる
のも自慢の一つだ。
しかし、外国人の、または日本人の間でも日本のイメージは「テクノロジー」と直結して
いるのが現実。もちろん、これも素晴らしいことに違いないが、日本の自然の素晴らしさも
知って欲しいなぁ、と思っている。
サラン・レ・バンに引越す前に住んでいた、ここから300kmほど南下した
ドローム県(Drôme)では山に入ってもワラビを見かけることはなく、フランスには
ワラビが無いのだろうと思っていた。
しかし、昨年フランスの大西洋岸にあるバスク地方に行った際、偶然ワラビを見つけ
フランスにもワラビがあることがわかった。そこで 改めてドロームに戻ってワラビを探し
直してみたものの、私の住んでいたあたりの山にはワラビは生えていないようだった。
ところが、サラン・レ・バンのあるジュラ県に引っ越すことが決まり、家探しに
こちらに来ると、雨が多い気候と豊かな森のおかげか、森を走る道路端には至る所
ワラビが生えているではないか!もはや探す必要もないほどの大量のワラビはすでに
大きく葉を広げていて、食べごろはとうに過ぎていたが春に向けて期待は膨らんだ。
しかも、この辺りの森は山ではなく、平地または緩やかな丘陵なので、山に登ることなく
ワラビ採りができる。その上、フランスでワラビを食べるという話は聞いた事がないので
ここに生えているワラビは全部私の「独り占め」という訳だ。
そして、ついにサラン・レ・バンに来て最初の春がやってきた。庭のサクランボの
花も咲き終わり葉っぱが出始めたので、そろそろか?とバカンス中の娘たちを連れて
様子を見に行った。
今回行ったのは、家から車で20分ほどの所にあるフォレ・ドゥ・ショー(forêt de chaud)
という森。縦横16km×26km、2万ヘクタール(日本風に言うと、東京ドーム4300個分)を
超える面積で、フランスにある広葉樹林の中でも2番目の大きさを誇る。森の中を縦横に
走る道路は地形が波を打っているので数十メートルの登り下りを繰り返すものの、
10km以上の直線道路もざらだ。
↓ワラビ採りは、生えたばかりのワラビを探すより、昨年のワラビの枯れた葉っぱを
目印にすると簡単
まだちょっと時期が早かったらしく、ワラビは所々にまばらに生えているだけで、
収穫するほどの量は無かったが、静けさと若葉、晴天に恵まれた気持ちの良い午後
だった。
↓生え始めたワラビ
↓森の中の作業道
↓轍に溜まった雨水の中には…
↓イモリ
上の娘の学校の先生は、山道をジョギングするトレイルをやっており、この辺りの自然に
とても詳しいのだが、その先生によると今時期この森に来ると鹿の角を見つけることが
できるそう。他にも、イノシシが沢山いることでも知られており、過去には145kgの
イノシシが捕獲されたこともある。
結局、3時間以上森の中にいたが、ワラビにはまだ早く、鹿の角も見つからず、収穫は
2匹のイモリだけだったが、おやつを食べたり虫をとったりと、楽しい午後を過ごす事が
できた。
↓娘たちの大好きなシャクトリムシ
そして、これは余談になるが、日本は国土の66から69%が森林だということを知っている
だろうか?これは先進国の中でもトップクラスで、フィンランド、スエーデンに次いで3番目。
フランスも自然豊かなところだが、森林面積でいうと国土の30%に過ぎない。私は個人的に
これをとても誇りに思っていて、外国で「日本のことを紹介してください」と言われると
必ずこれを紹介する。狩猟が盛んなことも影響しているかもしれないが、フランスには
ほどんどクマが生息していない。しかし、日本の私の実家の裏山にはまだクマが住んでいる
のも自慢の一つだ。
しかし、外国人の、または日本人の間でも日本のイメージは「テクノロジー」と直結して
いるのが現実。もちろん、これも素晴らしいことに違いないが、日本の自然の素晴らしさも
知って欲しいなぁ、と思っている。
一度、図鑑で見比べみてね。
ワラビの醤油漬け、おいしそうですね
ワラビ採り、リベンジして塩漬け、醤油漬けにしたいと思います
写真の生き物の顔と手(前足)を見て、サンショウウオと思ったのでしたが、腹が赤いならイモリでしょう。
イモリは体表がザラザラ、サンショウウオはツヤツヤだそうです。