日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

ハンガリー人って・・・

2012-05-27 22:09:54 | 生活
明日はフランスに帰国するので、ハンガリーで過ごすのも実質的に今日が最終日。
朝からダンナと2人で乗馬に出かけ、今日は外乗ではなく障害(ジャンプ)の練習をさせてもらった。ジャンプの練習と言っても
馬はすでにジャンプができるので、上に乗る人、つまり私の練習になるわけだが、馬と言うのは本当に人の気持ちが良くわかるらしく、
私のようにジャンプの経験がなく、びくびくした人が乗ると、全くジャンプをしない。障害に引っかかったり、止まってしまったり
するのだ。

今日私が乗らせてもらった馬は、もちろん馬の中でもジャンプの上手な馬なのだが、最初に乗った馬はどうしてもジャンプをしてくれず、
途中でダンナの乗っていた馬と交換してもらい、何とか数回のジャンプに成功した。たった1時間の乗馬だったが、いつもと違い
自分で馬をコントロールしながら乗ったせいか、疲れはいつもの倍以上だった。


ところで、ダンナによるとハンガリーと言えば、“離婚”、“自殺”、“アルコール中毒”という不名誉な3項目が世界でトップクラス
らしい。離婚率が高いので、家庭環境が複雑な場合も多い。

私 「近所の○○さんは、いくつ年上なんだっけ?」
ダンナ「私より10歳くらい上だよ。」
私 「結婚してるの?」
ダンナ「結婚してないよ。」
私 「じゃあ、子供も居ないんだ。」
ダンナ「子供は居るけど、前の奥さんと一緒に暮らしてる。」
私 「じゃあ、今は子供と一緒に住んでないんだね。」
ダンナ「いや、子供と一緒に住んでるけど、その子供は今の彼女と前の旦那さんとの子供で、○○さんの子供じゃないよ。」

などと言うのは良くある話。別にそういった複雑な家庭環境であることが外聞をはばかるようなことでもないらしく、普通に話されている
のも驚きだ。もしかしたら、こういった環境が離婚率自体を引き上げているのかもしれないのだが、複雑な家庭に育つ子供などは
特別視されることもないから健全に育つという一面もあるだろう。

しかし、今日ちょっと驚いたのは、上の話に出てくる近所の○○さんの家でのパーティーに誘われたダンナに、「今日は誰がパーティーに
来たの?」と尋ねると、何人か私の知っている人たちの名前を挙げた後、「○○さんの前の奥さんも、息子と今の旦那さんと一緒に来てたよ」
と事もなげに言ったのだ。息子だけが来るなら日本にもありそうな話だが、別れた奥さんやその現在の旦那さんも一緒に来るなんて、
ちょっと驚きだった。

大体、ダンナの実家のある村は、人口3,400人ほどの小さな村なのだが、村の人たちの関係も私から見るとちょっと変わっている。
先日キノコ狩りに行った際にガイドとして一緒に来てくれた人は、ダンナの弟の友達の息子。それも、ダンナの弟が友達に電話一本で、
「今日、俺の兄貴が嫁と一緒にキノコ狩りに行きたいんだけど、案内してくれる?」位の事を言ったら「OK」という返事が来て、
その人の家に行ってみたら、「今日は息子が案内するから」と言われ、初対面の人と一緒に森にキノコ採りに行くことになったのだ。
そして、初対面にも関わらず、ダンナとそのガイドをしてくれた息子は色々な話で盛り上がって、まるで前からの知り合いのようだった。

また、弟の彼女の実家に子猫が居ると聞いたダンナは、その場にその彼女が居るわけでもないのに、彼女の実家のチャイムをピンポンと
鳴らし、「猫見せて」などと平気で言っている。

小さな村で、皆が皆を知っている状態だからこうなのか、ハンガリー人の性格なのかわからないが、こういった奇妙な人間関係や
人づきあいが普通なのが、アパートの隣人の顔も知らずに生活をするのが普通の外人の私にとっては興味深い。


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