オール電化になりました

一昨日引越してきたこの家はダンナが不動産屋回りをして見に行った7、8件の物件のうち、2件目に見に行った物件だそうだ。
ダンナはVallence（バランス）というこの辺で一番大きな町から遠い（車で30分）という理由から最終候補に残さなかったのだが、結局は家の内装がきれいで明るいという理由で私が気に入ってこの家にした。

最終候補に残さなかったし、その後に沢山の物件を見たこともあって、ダンナはこの家の細かいところについては全て忘れていた
引越し当日は、私と一緒になって部屋の配置とか、キッチンがどうなっているとか色々と発見しては喜んでいた。

そもそもフランスで不動産物件を探す際、間取り図というものがほとんどない。
間取り図なんて、家を建てるときにはどうしても必要だろうし、その図面を賃貸物件の情報として利用することは簡単な気がするのだが
では、HPなどでどんな風に物件を紹介するかというと、写真と一緒に、土地が何平米、家は何平米、リビングは何平米、部屋がいくつで、トイレがいくつ、といった情報を箇条書きにしている。

この家についてもこの程度の情報しかなく、あとはあやふやになったダンナの記憶だけで、引越しの日はワクワクしながら家に向かった。

第一印象は広いなぁ、ということだった。HPでは146 m2と書かれていたが、実際に不動産屋に契約に行くと120m2強ということだった。
私は、リビングやダイニングが広いのが気に入った。
ダイニング＋キッチンで前に住んでいた家のリビング・ダイニング・キッチンくらいの広さがある。
リビングも家具がないせいもあるが、広々としている。各部屋はそれほど大きくもないのだが、作り付けの棚などもあって便利そうだ。
各部屋には壁に電気ストーブが備え付けられていて、こちらで暖房器具を用意する必要もない。

一番驚いたのが、キッチン。オール電化で、食器洗い機も、オーブンも、IHコンロもすべて備え付けだ。
引越しの数日前にスーパーに行ったとき、日本に居たときに使っていたフライパンが古くなって捨ててきたのでひとつ購入したのだが、IHという情報がなかったので普通のフライパンを買ってしまい、結局使えずにもう一つ購入することになりそうだ。

実はこの家、原発からほど近く、リビングからも原発の冷却塔が見える。
この原発からこの地域に電力が供給されているかはわからないが、かくして、私たちは原発のおひざ元のオール電化の家に住むこととなった。

リビングを出たポーチからの風景。もくもく蒸気が上がっているのが原発↓