法務省内には、情報公開が制度廃止論議につながりかねないという警戒感 . . . 本文を読む
〈来栖の独白〉多くのリスク、問題を抱えながら拙速に発足した裁判員裁判。市民感覚を判決に反映させるものと考え違いをしている人が多い。とりわけ被害者遺族にあっては、そうだろう。が、裁判員制度のどこにも「市民感覚を反映」といった趣旨は謳われていない。遺族は何としても被告人に死刑判決をと求めるが、如何なものか。経験や資格、学識等が選任の根拠とされず(必ずしもそれらを有していなくとも)無作為に選ばれた者が死刑判決を下すのこそ、危うい限りだ。国は、裁判員裁判をどうしてもやってみたいなら、民事裁判から手がけてみればよかった。いきなり死刑事件というのは、まことに危険だ。 . . . 本文を読む
三審制の意義は否定しない。下級審に誤りがあれば、躊躇なく判決を覆すべきだ。だが、その理由が先例重視というのはどうなのか。先例に問題があったからこそ導入された制度でもあったはずだ。その趣旨が揺らいでいる。 . . . 本文を読む