≪ビトロス8世の日記14-月へ-≫
月は地球の影にいた。地球から飛び出したとき
漆黒の闇に溶け込んでいくような感覚に襲われた。
ふと気づくと星の海のなか眼前に月があった。
「よしっ、ここで迎え撃つ。
風神雷神は、重力波トラップと次元トラップを配置してくれ。
その後はフィールドは強めに保持し待機。」
「了解」
我々をとりかこむように光の点が増えているのがわかった。
地球の残存部隊が集結しつつあった。
その時、今まで微動だにしなかったフィールドが震え始めた。
「でてくるぞ。」
一瞬まわりの星が見えなくなったと思ったら、次の瞬間に
月と同じほど巨大な隕石が眼前に現れた。
所々から光が漏れていて要塞化しているのがわかった。
隕石は月の方向へさらに進もうとしたが、
仕掛けたトラップにはまったようで、まもなく立ち往生した。
それにあわせて地球残存部隊が攻撃を開始した。
音はしないが、あたりはすぐさま目もくらむほどの閃光が
とびかう場と化した。
隕石からは敵の戦闘機も飛び出してきて、戦闘は白熱化してきた。
「敵は隕石ごと爆破させる措置を施しているだろう。
戦闘を早く片付けてそれを止めないと。」
風神は重力波、雷神は宇宙雷、王子は物質転換で群がる敵を
次々と倒していった。私も必死に戦った。
激しい戦闘が続いたが敵の攻撃もようやく抑えられたかに
見えた時、隕石のすきまから丸い物体が多数でてきて
隕石表面を取り囲み始めた。
(初稿 2007-02-28 01:43:51)
月は地球の影にいた。地球から飛び出したとき
漆黒の闇に溶け込んでいくような感覚に襲われた。
ふと気づくと星の海のなか眼前に月があった。
「よしっ、ここで迎え撃つ。
風神雷神は、重力波トラップと次元トラップを配置してくれ。
その後はフィールドは強めに保持し待機。」
「了解」
我々をとりかこむように光の点が増えているのがわかった。
地球の残存部隊が集結しつつあった。
その時、今まで微動だにしなかったフィールドが震え始めた。
「でてくるぞ。」
一瞬まわりの星が見えなくなったと思ったら、次の瞬間に
月と同じほど巨大な隕石が眼前に現れた。
所々から光が漏れていて要塞化しているのがわかった。
隕石は月の方向へさらに進もうとしたが、
仕掛けたトラップにはまったようで、まもなく立ち往生した。
それにあわせて地球残存部隊が攻撃を開始した。
音はしないが、あたりはすぐさま目もくらむほどの閃光が
とびかう場と化した。
隕石からは敵の戦闘機も飛び出してきて、戦闘は白熱化してきた。
「敵は隕石ごと爆破させる措置を施しているだろう。
戦闘を早く片付けてそれを止めないと。」
風神は重力波、雷神は宇宙雷、王子は物質転換で群がる敵を
次々と倒していった。私も必死に戦った。
激しい戦闘が続いたが敵の攻撃もようやく抑えられたかに
見えた時、隕石のすきまから丸い物体が多数でてきて
隕石表面を取り囲み始めた。
(初稿 2007-02-28 01:43:51)