≪ビトロス8世の日記19-勇者の帰還-≫
「王子、終わったとはどういうことですか。」私は聞いた。
「どういう訳か、俺のレベル4解除が今なされた。この一帯は全て自分の管理下にはいった。
機雷群をはじめ敵基地の機能は直ちに停止させた。戦闘が終わり危機は去った。」
「任務達成おめでとうございます。」
「ビトロスもご苦労だった。あとの始末は防衛隊がするだろうからひとまず休んでいいぞ。」
私は隕石に降り立った時からほてりを感じていた。
身体を冷まそうとまわりを歩き始めた。
少し歩いたとき、突然誰もいなかったはずの辺りから大きな歓声が聞こえてきた。
「我らの勇者ビトロスが侵略者から星を守ってくれた。ビトロス万歳。」
ぼおっとしてたが、一瞬、我に返って見渡すと何千もの犬族が自分をとりかこんでいた。
「我らの勇者ビトロスがふるさとを敵から守ってくださった。ビトロス万歳。」
そんななかも身体のほてりはおさまらず、逆にエスカレートしていった。
身体がだるくなったのでついには地面に座り込んでしまった。
-懐かしい顔がぽつぽつ見えるが、皆は霊体か。
なぜここ(隕石)にこれほど大勢の犬族が宿っているのだろう。-
「ううっ」
身体のほてりが更に高まってきていた。しかし、不思議と苦しくなかった。心地よさで満ちていた。
(初稿 2007-03-03 22:21:30)
「王子、終わったとはどういうことですか。」私は聞いた。
「どういう訳か、俺のレベル4解除が今なされた。この一帯は全て自分の管理下にはいった。
機雷群をはじめ敵基地の機能は直ちに停止させた。戦闘が終わり危機は去った。」
「任務達成おめでとうございます。」
「ビトロスもご苦労だった。あとの始末は防衛隊がするだろうからひとまず休んでいいぞ。」
私は隕石に降り立った時からほてりを感じていた。
身体を冷まそうとまわりを歩き始めた。
少し歩いたとき、突然誰もいなかったはずの辺りから大きな歓声が聞こえてきた。
「我らの勇者ビトロスが侵略者から星を守ってくれた。ビトロス万歳。」
ぼおっとしてたが、一瞬、我に返って見渡すと何千もの犬族が自分をとりかこんでいた。
「我らの勇者ビトロスがふるさとを敵から守ってくださった。ビトロス万歳。」
そんななかも身体のほてりはおさまらず、逆にエスカレートしていった。
身体がだるくなったのでついには地面に座り込んでしまった。
-懐かしい顔がぽつぽつ見えるが、皆は霊体か。
なぜここ(隕石)にこれほど大勢の犬族が宿っているのだろう。-
「ううっ」
身体のほてりが更に高まってきていた。しかし、不思議と苦しくなかった。心地よさで満ちていた。
(初稿 2007-03-03 22:21:30)