小正月の代表的な行事に豊作祈願の意味を込めた「団子下げ」があります。
小正月の15日前後は別の行事の兼ね合いで今回はひと足早い団子下げとなりました
「団子下げ」は稲作の成功を願う「予祝行事」のひとつだそうです。
団子の木は普通ミズキ(水木)といわれる赤味を帯びた茶色の木です。
団子下げは、この木を切って来て枝や枝先にいろいろなものを飾り付けて、茶の間などに取り付けたものです。
秋のみのりが立派なことを願っての行事です。
団子の木の枝先には餅の団子を付け、枝の途中にはふな菓子を下げ、茶の間の大黒柱や神棚の脇の柱に飾り付けられました。
団子下げは、このように昔から伝わる伝統行事でどこの家庭でも行っていたものです。
しかしながら、今では子供も少なくなってきたせいでしょうか?各家庭で余り行われなくなってしまいました。
この伝統行事を大事にしようと、金山では高橋長三さんたち有志が中心となって「団子下げ保存会」を作りながら、この団子下げを毎年行って来られました。
折角のこの行事を子供たちにも見せたい、参加させたいということから「金山ふるさと塾」の行事として3年間共催させていただきました。
「ふるさと塾」は昨年で終了しましたが、今回も子供会に呼びかけて親子の参加を頂きました
伝統行事は、親から子へ、子から孫へと絶え間なく伝えていかなければ何時か途切れてしまいます。
「温故知新」という言葉があります。直訳すると故きを温ねて新しきを知るとなります
この「温故知新」は、孔子という中国の偉い先生が論語の中で述べている言葉ですね
今回参加してくれた子供たちも、この伝統行事である「だんご指し」のいわれをよく学んでいただき、そこから新しい知識を得、現在の事態に対処できる素晴らしい大人になってほしいものです。
今後ともこのような素晴らしい伝統の団子下げを金山に伝承していきたいものです。
見事な団子下げが完成した後、みんなで記念写真を撮り、保存会の皆さんに感謝しながら、ごちそうを頂戴しました。
食紅を入れて餅を搗きます 団子に丸めます
2階の大会議室に大きく立派な団子の木を飾っていただきました
玄関ホールにも!