暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

エスケープルートの設定に関して

2022-06-13 12:40:40 | 事故対策への取り組み

最終更新2022年8月15日(必要に応じて訂正加筆して下さい)

・合宿コース設定時には入山地点、下山地点以外にも道中で負傷者、傷病者が出た場合途中で緊急下山できるコース、地点を事前に設定しておく。安全かつ最速で下山できる場所を数か所選定し、パーティーメンバー全員で入山前ミーティングで確認しておく。

・エスケープルートの作成はSLが行いPLが確認を行う。

・緊急車両が入れる地点を当部としてはエスケープ地点として設定できるものとする。

・季節によってはゲート封鎖されているため入山前によく調べる必要あり(大峰309号線等)

・危険地帯通過する場所はエスケープルートとして不適であるがそこ以外下山できるルートが無い場合は危険地帯通過箇所もエスケープコースとして選択せざるを得ない。(後立山等)

・負傷者、傷病者がメンバーで支援・介助を受けての下山が不能・安全を確保しての下山が困難な場合は救助要請を行い、保温・応急処置・安全確保し救助待機を行う。

・リフト、ゴンドラの運行時間などに関しても要確認。

・水場情報なども入山前に確認。コース上に水場がなければ水歩荷必要あり。

・入山前にコース上の重大事故発生場所を確認し、対策を立てた上で活動を実施する。

・事前下調べした情報以外にも現地では状況が変化しており、予想通りに行程は消化できないという認識も持つこと。大雨による落石登山道崩落・雪崩・沢増水・アイスバーン・登山道整備不良による道の不明瞭・間違いトレース・メンバーの体調悪化・。最悪の状況を常に意識想像しておく事。

 

 

エスケープルート例1:天川川合~弥山往復コース

弥山山頂付近で傷病者が出た場合は行者還トンネルエスケープ地点E1への緊急下山が可能(冬期は309号線閉鎖の為エスケープ地点として設定するかは要検討)。双門コースは下山での使用は禁止されておりカナビキ谷経由でのエスケープは道不明瞭となるためエスケープルートとしては不適と考えられる。

エスケープルート例2:明神平周回コース

薊岳を区切りに入山下山地点へのB大又へ、A大又林道終着地点までなどのコースを取りエスケープが可能

 

エスケープルート例3:比叡山

安全な山域である。緊急車両が入れる道路が山頂まで続いている。

エスケープ地点は複数設定可能。

エスケープルート例4:白馬(無積雪期)

気象条件が厳しい山域である。稜線での低体温・強風に注意

①~④エスケープルートを設定する事ができると思われるが

①ルートでは沢の増水

②③では雪渓の状態の把握(雪渓の状態が悪い場合もある)

④ルートではゴンドラリフトの運行時間

などを調べる必要があり

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ヤマレコ、イマココアプリを使用した位置情報の共有

2022-04-15 14:32:57 | 事故対策への取り組み

何かの連係ミスでPTメンバーが分断した際

メンバー間で位置情報を共有していると大変迅速にリカバリーができると考える

過去事故でもこのように位置情報の共有が行えていたら防げていたと思われる事例が多くある。以下、ヤマレコアプリ、イマココアプリを使用した位置情報の共有の行い方に関して説明を行う。登山者が極端に少ない山域、山小屋等の施設が少ない場所での活動においては有効になるものと考える。

 

 

A君ヤマレコアプリ(ユーザー登録必要)、イマココアプリ

Bさん(家族の方、大阪本部の者など)いまココアプリのみで良い。位置情報共有したい者のID登録のみでヤマレコへのユーザー登録は不要

 

  • A君ヤマレコアプリをDLしユーザー登録(ユーザー登録が必要)し、イマココアプリをDLする
  • 位置情報を共有したい目的のみのBさんはイマココアプリをDLする(ヤマレコへのユーザー登録は不要)

 

  • BさんはA君の認証コードを登録する

ヤマレコアプリトップ右上メニュー展開するといまココ用認証コードの表示が可能

  • A君登山開始と共にGPSログを取り始める
  • A君の認証コードをイマココアプリで登録したBさんはA君の所在を的確に把握が可能

  • 有事の際は救助者に的確に位置情報を伝える事が可能。

 

*GPSの精度に関してはiphoneを始めとしたスマホと特化したガーミン等では大きなズレはないようである。

*基本は安全登山の原則に従い、そもそも事故が発生しないよう自分たちのレベルに合った登山を実施し、PT分断が起きたりしないように日ごろから統制の取れた組織作りを目指す事が必要である。アプリスマホの使用を前提とした活動の組み立ては望ましくないものと考える。

*携帯電話スマホは有事の際の連絡手段の一つとなるので、バッテリー残量の管理に注意しながらの使用が大前提である。

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