〈PL総括〉文責 PL3回生I
夏期活動の総括として実施された本合宿は所定の行程を全て消化し成功裏に終わった。
北八ヶ岳で行われた昨年の秋期合宿に引き続き南八ヶ岳で行われた今回の合宿では1回生2回生らがある程度自立して無雪期パーティー登山を実施できるように成長したことが確認できたことが大きな収穫であった。しかし朝の出発等の時間管理や読図、ルートファインディング等はまだまだ不安な面がみられ課題も多く残る合宿であった。
個人的には夏期と冬期の狭間での山行により、本格的な冬期登山を前に冬の山の厳しさの一端でも体験させられたのは非常に有意義であったと感じた。
最後に本合宿は監督、サブコーチはじめ多くのOBの方々のご協力によって無事完遂された。この場を借りてお世話になった方々に厚く御礼申し上げさせていただく。
<反省と改善>
文責:1回生W
(反省)
- 朝の行動開始までの食当などの準備に時間がかかりすぎた。
- 2日目に入山口を見つけられなかった。
- 凍った雪に足元を取られ危険な場面があった。
- 個人装備の忘れ物が見られた。
(改善)
- 出発時刻を守れるように前日のうちに翌日の準備をある程度しておく。各員に素早い行動を心掛けるように呼びかけ、1時間で確実に準備を完了する。
- まだ明るい段階で翌日のルートと入山口について確認しておく。
- 雪の状態などについてよく調べ、適切な装備を使用する。氷を歩く練習を行う。
- 装備の重要性についてもう一度周知し、出発前の荷物チェックを徹底する。
<行動記録>
文責:1回生M
2022年11月3日(1日目)
2022年11月4日(2日目)
2022年11月5日(3日目)
<行動記録>下山組
文責:1回生S
2022年11月5日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
6:30 |
赤岳鉱泉・出発 |
|
7:15 |
ダウン |
1:15 |
7:20 |
出発 |
1:20 |
7:50 |
やまのこ村 |
1:50 |
8:00 |
出発 |
1:55 |
8:40 |
美濃戸口・行動終了 |
2:10 |
気象報告書
文責:1回生E
1日目
時間 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲形 |
雲向 |
8:30 |
晴れ |
6℃ |
北西 |
× |
× |
× |
10:00 |
晴れ |
8℃ |
西 |
× |
× |
× |
11:10 |
晴れ |
8℃ |
西 |
× |
× |
× |
行動中はそこまで寒くは無く、風も穏やかで活動しやすかった。しかし、赤岳鉱泉に到着してから夕方にかけて気温が急激に下がり、風もやや強くなった。昼頃に組み立てたテントを日なたにセッティングしておいたため、夕方になってもテントの中はとても暖かく、快適だった。
2日目
時間 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲形 |
雲向 |
4:30 |
× |
3℃ |
× |
1 |
× |
× |
6:00 |
× |
1.6℃ |
西 |
3 |
× |
× |
7:20 |
× |
2.3℃ |
南西 |
2 |
× |
× |
8:20 |
× |
-0.2℃ |
西 |
6 |
× |
× |
9:30 |
× |
-3℃ |
南西 |
5 |
× |
× |
10:35 |
× |
-2℃ |
南西 |
1 |
× |
× |
12:35 |
× |
-0.4℃ |
北東 |
5 |
× |
× |
昨日よりも気温がとても低かったが、全員かなり着込んでいたからか、寒そうにしているメンバーは見受けられなかった。私もそこまで寒いとは感じなかった(寧ろ行動開始時は暑かった)。しかし、強風により進行がとても遅くなった。特に東天狗への進行中はかなりの強風が吹いていた。
3日目
上図以外の記録なし
食料報告
文責:1回生Y
カレー(一人分:530kcal)
食材重量:350g(一人分)/2800g(全員分)
食材名 |
分量 |
エネルギー量(kcal) |
カレー(レトルト) |
1人前220g |
260kcal |
クスクス |
1合150g |
200kcal |
スープ |
一袋 |
70kcal |
水 |
217cc |
|
使用水量:317cc(一人分)/5706cc(全員分)
調理時間:約15分
調理方法
1、コッヘルAにクスクスを入れ水を入れ、強火で沸騰
2、もう一つのコッヘルBに水を入れ沸騰させる
3、コッヘルBにカレーを入れる
4、柔らかくなったら火を止める
5湯煎した残り湯でスープを作る
棒ラーメン(一人分:280kcal)
食材重量:220g(一人分)/1760g(全員分)
食材名 |
分量 |
エネルギー量(kcal) |
棒ラーメン |
1人前220g |
280kcal |
水 |
300cc |
|
使用水量:317cc(一人分)/5706cc(全員分)
調理時間:約15分
調理方法
1、コッヘルAにクスクスを入れ水を入れ、強火で沸騰し、麺を茹でる
2、個人用コッヘルにスープを入れる
パスタ(一人分:870kcal)
食材重量:300g(一人分)/2400g(全員分)
食材名 |
分量 |
エネルギー量(kcal) |
パスタの素 |
1人前100g |
100kcal |
パスタ |
1人前200g |
700kcal |
スープ |
一袋 |
70kcal |
水 |
217cc |
|
使用水量:317cc(一人分)/5706cc(全員分)
調理時間:約15分
調理方法
1、コッヘルAに水を入れ、強火で沸騰
2、パスタを茹でる
3、茹でれたらパスタを出す
4、パスタの素を入れる
5湯煎した残り湯でスープを作る
カレー(一人分:530kcal)
食材重量190g(一人分)/1520g(全員分)
食材名 |
分量 |
エネルギー量(kcal) |
カレー(フリーズドライ) |
1人前40g |
260kcal |
アルファ米 |
1合150g |
350kcal |
水 |
300cc |
|
使用水量:317cc(一人分)/5706cc(全員分)
調理時間:約15分
調理方法
1、コッヘルAに水を入れ、強火で沸騰
2、湯をアルファ米に入れ5分待つ
3、カレーを細かく割る
4、アルファ米にカレーを入れお湯を適量入れる
今回の合宿では初めて、クスクスという料理を調理した。調理方法はコッヘルの中にクスクスと水を入れるだけである。水の量は3回試したが、多めに入れることにより芯がなくなり非常に食べやすくなった。また、白米より優れている点は、調理時間が短い点と、手間が非常に少ない点である。しかし、カロリーが白米より少し少ないためその他で補填する必要があると感じた。
2日目の棒ラーメンは外気温が非常に低かったため沸騰させるのに非常に時間がかかった。対処法としては、コッヘルを分けて沸騰させる、ガス缶を温めるなどの方法で時間を短縮できることが今回の合宿でわかった。また、沸騰を待っている時間にラーメンの包装を剥がしたり、スープを個人のコッヘルに入れる準備をすればさらに時間を短縮でき、1時間出発をさらにスムーズに行うことができると考える。夜のパスタは一つのコッヘルで水をあまり追加せずに調理したため、はじめの方はうまく行ったが、最後の方は小麦の汁を吸ったためあまり茹でられていないようなパスタになってしまった。対策としては水をこまめに交換することや、コッヘルを分けて茹でることで改善できると考える。
3日目のカレーはアルファ米とフリーズドライのカレーを使用し、個人用のコッヘルを汚さず調理の手間も少ないため非常に良い食料だと考える。調理法をいくつか試したが、その中で一番良かったものは、まずアルファ米をつくり、その中に、小分けにしたフリーズドライのカレーを容器の中に入れお湯を適量いれるというものであった。
<衛生報告>
衛生装備の使用はなかった。
<装備報告>
消費したカート 4
団体装備の破損等なし