暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

2022年3月9日箱館山総合雪上訓練

2022-05-31 21:34:30 | 現役活動報告

2022年3月9日水曜日

箱館山総合雪上訓練報告

活動場所:びわ湖箱館山スキー場一帯

・訓練、事故対策として、箱館山スキー場一帯にて総合雪上訓練を実施

参加者3回生5名2回生4名オブザーバーOB1名計10名

<サブリーダー総括>                     

文責2回生Y

 今回の訓練を通じて、足りていなかった雪山活動技術の一部を獲得できたと感じた。また、今までの合宿よりも次の行動の移動がスムーズになったのではないかと感じた。しかし、まだテキパキと行動できると思っているので部全体で準備時間短縮の意識をもって次回からの合宿に挑んでもらいたい。

 

 

 

 

9時近江今津にて集合・訓練開始の連絡

9時15分バス乗車

・思った以上に搭乗者が多く今後は予備のタクシー手配も想定しておいたほうが良い。悪天候で交通機関がマヒした場合の予備案や対策なども検討課題である。

9時35分箱館山スキー場着(体操)

9時45分ゴンドラ搭乗

10時弱層テスト実施し雪の状態の確認後スキー滑降訓練実施

・弱層テストにて雪の各層の観察を行うが、雪の状態は安定していた。観天望気では現地風向、気温、雲の観察だけでなく、前後気象の状態も予想して、雪の状態も各層に分けて観察・状態予想し、滑落、雪崩のリスク判断材料として積極的に活用する。雪崩対策においては那須高原の雪崩事故発生以来、学校登山においては対策を徹底する必要がある分野である。今後とも部としての雪崩対策を継続して実施する必要あり。

・滑降においては部員一同自分のレベルに合わせて滑降ができていた。山スキーを想定するのであれば難易度の高いコースで転倒しない技術が少なくとも必要である。本気で山スキーに取り組みたいのであればもっとスキー訓練が必要である。

未熟な滑降技術での山スキー実施は捻挫骨折・雪の状態によっては滑落リスクも考えられ遭難の要因となりえる。

12時~12時20分昼休憩

12時20分~ツェルトビバーク体験・雪埋没体験・心肺蘇生の確認・ビーコンを使用した埋没者捜索訓練・連絡体制の確認

埋没体験では控えめに雪に埋まった、雪の恐怖を味わってもらうためにもうすこし深く埋まったほうが良かったのではないかと思う。

ビーコン探索では探索モード受診モードを間違ったり電源オフになっていたり電池が切れていないかなど注意が必要である。高価な装備であり雪崩対策に必要不可欠な装備であるので日ごろのメンテナンスも重要である。雪崩埋没者が発生した想定で事故発生時の連絡体制においても確認を行った。実際作成した事故対策連絡網も緊急時に活用できていなければ無意味である。

ツェルトビバーグではビバーク時は実際には疲労・過労・負傷・低体温に陥ってパニックになる下級生も発生する事を想定する必要がある→ツェルト使用時は緊急時である。急いでビバークサイト作成する必要があるため自分たちが使いやすいように紐などを事前に調整しておく必要がある

13時ロープワーク(スタンディングアックスビレイ)・アイゼン歩行・滑落停止訓練・搬送訓練。

ロープワークに関しては我が部の活動で積極的に活用する技術ではないが、冬山・夏山関わらず事故対策の観点からは必ず身に着けておく必要がある技術である。雪上訓練ではイメージが沸かないが実際に山行中にてロープを使用する場面などを理解してもらう必要がある。また、中途半端に技術習得していればかえって危険である。

滑落停止においては、実際滑落すると大事故になる可能性が高いので、日ごろのアイゼン歩行技術の訓練・確実正確なアイゼンピッケルワークの重要性を再認識した。

14時~16時スキーシール歩行滑降訓練。

16時解散式実施・訓練終了の連絡。

・全体的に詰め込んだ内容の訓練となったが、各自不安に感じる部分などは再度練習しておく必要がある。

気象報告

 

10:00箱館山スキー場ゴンドラ終着点630m

2度/風力1/巻雲雪/締まり雪

12:00箱館山スキー場ゴンドラ終着点630m

5度/風力1/巻雲ザラメ雪

16:00箱館山スキー場ゴンドラ終着点630m

9度/風力1/巻雲ザラメ雪

 

文責:2回生N

 比較的穏やかな気候だったため、訓練に適していた。今後の合宿では、1週間前から気象を確認し、山行当日の気象予測をすることが、合宿を確実に成功させるための必須条件である。

食糧報告

休憩時間をあまりとれなかったが、冷えた中での行動ではあるので、手際よく湯を沸かすなどの行動に出る者がいても良かったのではないかと思う。

行動中の食事・水分補給には嫌がる者がでても定期的に摂取を促す必要あり。水分不足、エネルギー不足に陥ればたちまちパーティーの行動速度が低下してしまう。すなわち遭難リスクの増大である。

 

装備報告

冬山活動においては装備の量が多くて準備に手間取っている者が多いようだが、回数をこなして慣れてゆく必要がある。今回の活動では忘れ物をしている者は特にいなかったようだ

 

衛生報告

・天気がよく紫外線の反射が多かったと思われる。日焼け止めクリームを塗るようにとの指示などがあっても良かったのではないかと思う

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2022年4月1日金曜日六甲山SL養成

2022-05-29 21:06:20 | 現役活動報告

<SL養成合宿報告>

<PL総括>

 コロナウィルス感染のために我が部では2020年3月以降、部としてはまともに活動ができていない状況である。合宿実施におけるノウハウが断絶する恐れがあるため、早急にSL養成合宿を実施し、合宿実施における事務的な部分を含めた手順の確認を取る必要があった。(①計画立案②監督コーチ会での協議審査承認③計画書の作成④エスケープルートの作成⑤大阪本部依頼⑥顧問印をもらい事業届の提出⑦装備食糧準備⑧合宿前ミーティング⑨合宿実施⑩報告書の提出)また、現地合宿ではSLの役割(コースリーダーとしての役割、入下山連絡、事故発生時の連絡体制の確認など)について確認を行った。おおよそ目的は果たせたと思うがPLの遅刻は問題であった。

現地では強風であったが、地形により風の強さが大きく異なっていた。六甲山であれば問題がない風の強さ気温であるが、これが北アルプスや夏期で想定している北海道の奥地のコースであればどうなってしまうか想像して事故対策を考える必要がある。

文責:OB(A)

 

<反省と改善>

文責:3回生N

(反省)

①気温や風の影響により、行動中にも関わらず、体温が奪われてしまった。

②ルートファインディングを目的としていたが、時折、立て看板に頼ってしまった。

(改善)

①合宿前に天気予報を確認し、天候に見合った服装を選択する。

②分岐点では必ず立ち止まり、地図を確認する。

 

<行動日程>

文責:3回生N

2022年4月1日(金)

時間

場所・行動内容

所要時間

9:00

阪急宝塚駅・入山

 

9:35

塩平寺・ダウン1

0:35

9:45

同上・出発

0:10

10:50

681m地点・ダウン2

1:05

11:00

同上・出発

0:10

12:04

六甲山山頂・ダウン3

0:50

12:14

同上・出発

0:10

13:17

有馬温泉・下山

1:03

<気象報告>

文責:3回生N

時間

天気

気温

風向

風力

雲形

雲向

9:45

晴れ

12

南東

5

×

×

10:35

晴れ

10

5

×

×

 

 例年と比べると、気温が低く、コルでは強風が見舞われた。平年並みの気温を想定した服装だったため、山行中は非常に寒かった。今後は、気温及び風を行動前に確認し、適切な体温調節を心掛け、緊急時における低体温症を防ぐ。

<装備報告>

文責:3回生N

装備の故障や紛失はなかった。

 

<衛生装備>

文責:3回生N

衛生装備の使用はなかった。

<食糧報告>

特になし、毎回同じ行動食なので内容をたまには変えてもよいのではないかと思う

文責:OB―A

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熱中症に対しての部の指針

2022-05-26 19:57:31 | 部よりの連絡事項ご確認下さい

<関西大学ワンダーフォーゲル部熱中症対策>

・コロナ禍での高校時代に十分に運動が行えず、体力不足の可能性が考えられます。体力不足のまま夏場の高温時に強度の高い運動を実施すると非常に危険です。夏場は運動強度は高く設定せず、体調・環境に応じた内容のトレーニングを実施して下さい

2022年5月26日更新

環境省の資料より

登山中であれば救急車の代わりに救助要請を行う

・バイト、勉強や課題などで睡眠不足の場合はトレーニングへの参加は控える事。日を改めて実施して下さい。入山前はしっかりと休んで下さい。体調不良者を強制的にトレーニング参加させない事、体調不良のままトレーニングを実施しても非常に効率が悪い。

・山行前、トレーニング前は水分補給を行う、山行時は1時間250ミリリットル程度に水分補給を実施する

・標高が高くても森林限界突破地点は快晴時であれば直射日光が当たり熱中症リスク有り。観天望気にて気温把握を実施する。

・高温時は屋外のトレーニングは中止し、室内トレーニングに切り替える。

・心身に不調を感じたら申し出て休む。必要に応じて熱中症に準じた応急対応を行う

・体力不足を感じる者は、個人で早朝、もしく日没後の気温が低い時間帯に軽強度のジョギングを20分程度行うなどして下さい。

・活動時に熱中症と思われる体調不良を感じたものは速やかに申し出てください。応急処置して様子観察し登山中必要であればエスケープ、トレーニング時であれば速やかに中止して下さい。症状改善されない、状態が悪ければ救助要請、救急搬送依頼を行う

参考:クーリング箇所

・山行中、熱中症と思われる症状によりエスケープした場合でもPTへの評価は下がることはない。無理に活動を継続するより速やかに下山して身の安全の確保を優先する事。山行中熱中症にならないためには入山前の無理のないトレーニングの計画実施、入山前にしっかり休むことが必要。

 

 

学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引きより

・31℃以上→運動は原則中止、特別の場合以外は運動を中止する。

・28~31°C→厳重警戒(激しい運動は中止)熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20 分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。暑さに弱い人は運動を軽減または中止

・25~28°C警戒(積極的に休憩)熱中症の危険度が増すので積極的に休憩を取り適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では 30 分おきくらいに休憩をとる

・21~25°注意(積極的に水分補給)熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

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2022年3月12日氷ノ山PW報告

2022-05-26 10:56:39 | 現役活動報告

2022年3月12日氷ノ山PW報告

関西大学体育会ワンダーフォーゲル部

・参加メンバー

PL-OB(A)、SL-2回生Y、2回生N

・総括

2021年1月度にOB(A)がコース偵察済みの氷ノ山東尾根ルートにて積雪期PWを実施。3月9日にびわ湖箱館山スキー場にてシール歩行滑降練習を実施して基本的な雪上技術の確認をしてからの入山とした。積雪は豊富にあり一部ルートではシール歩行・山スキー滑降の経験を積むことができた。(東尾根とりつきまでは急登のためツボ足)滑降時にはペナ棒にてマーキングを実施していたが、ルートを外す(2回生Y)ことがありコース修正を行う場面があった。過去の事例を本人に説明し、厳重に指導を行った。比較的に自由にトレースがあったが、冬山のトレースは信用してはいけない事、間違いトレースに惑わされないように学生にはしっかり目標を定めてルートを取るように注意を促した。山頂手前の1400mエリアではガスがかかり視界不良に陥るが、ペナ棒が非常に有効であった。GPSにて現在地は一瞬にして把握できる時代であるが、1/25000地形図(冬期ルート読図時では山と高原地図は部としては推奨しない)、ペナ棒の活用、コンパスでの方向確認、実際の現場での特徴のある木々岩の把握、尾根小ピーク鞍部などの確認、ナビゲーションの基本事項の重要性を再認識した。

・行動内容

3月12日土曜日

7時20分

奈良尾より入山・体操・入山連絡

リフトはまだ運行していないためシール歩行練習も兼ねてリフト終着点までシール歩行で進む

8時10分リフト終着点奈良尾キャンプ場

登山届提出を行う

 

10時20分1070m

夏道よりやや西にそれたトレース沿いに急登を詰め東尾根に取りつく。

一ノ谷休憩所→山頂避難小屋間は開けており視界不良もあったためペナ棒でマーキングしながら進む

 

東尾根は積雪が多いためかシール歩行が大変行いやすかった

一部では雪庇地形あり

ガスがかかり始めた為ペナ棒を使用

1300m付近はホワイトアウト時は方向感覚が狂いそうな地形であった

 

11時40分氷ノ山山頂

 

 

 

途中にてスキー滑降で進みすぎルート間違いあり。

尾根コースへのリカバリーを行う

14時07分東尾根避難小屋

融雪が進んでおりクラックが見られた

15時20分奈良尾にて下山・下山連絡

・気象報告

3月12日土曜日

8時10分標高780m奈良尾キャンプ場付近

気温8度:曇り:風力1:風向把握不能:雲向東南:巻層雲:ざらめ雪

12時1507m氷ノ山山頂

気温5度:曇り(ガス):風力5:風向西北西:雲向:東南:巻層雲:ざらめ雪

14時07分東尾根避難小屋993m

気温9度:晴れ:風力1:風向把握不能:運行:東:高積雲:ざらめ雪

・装備報告

スキー破損に備えてわかんじきも携行したほうが良いと思われる。山スキーにおいてシールは生命線とも言えるような重要な装備であるが濡らさないように指導を徹底した。

・衛生報告

特になし

・食糧報告

避難小屋にて湯を沸かし暖かいものを飲んだり食べたりした方が山行の内容が良くなったのではないかと思う。

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2022年4月岩湧山PW B班報告書 In 岩湧山

2022-05-26 10:16:53 | 現役活動報告

PW合宿B班報告>

 

PL総括>

文責:4回生Y

第一に、本合宿において遅刻は無かった。忘れ物に関しては新入生に何点か見受けられた。そもそも今回の装備量は少なかった、なので、一つ一つの装備の重要性を教示しておく必要がある。天候は厳しいものとなったが、ペースは概ね順調であった。一回生も疲れを見せる場面はなく、基礎体力に関しては見込みを感じさせた。景色は悪く、テンションの上げづらい合宿であったが、悪天候時の山行を経験することができたので有意義であったと考えられる。

 

<反省と改善>

文責:3回生N

(反省)

①新入部員の装備不足(地図、地図袋、ザックカバー)があった。上回生が適格に装備について指示できていなかったことが原因である。

②ダウンタイムを1分程度超過してしまった。

③部員数が多いため、交通公共機関を利用する他のお客様の迷惑になりかねないと個人的に感じた。

(改善)

①装備不足は大きな事故につながるため、特に新入部員に対して合宿前に装備を確認する。

②ダウンタイム終了2分前には行動再開の声掛けを行う。

③交通公共機関を利用する際は乗車時間をずらす他、分散乗車をするなどして可能な限り他のお客様の迷惑にならないよう注意する。

 

<行動日程>

文責:3回生I

2022430日(金)

時間

場所・行動内容

所要時間

9:20

滝畑ダムバス停・出発

 

9:50

標高460m分岐点・ダウン1

0:30

10:00

同上・出発

0:10

10:55

扇山・ダウン2

0:55

11:10

同上・出発

0:15

11:55

岩湧山山頂・ダウン3

0:55

12:20

同上・出発

0:25

13:35

三合目・ダウン4

1:15

13:50

同上・出発

0:15

14:40

紀見峠駅・下山

0:50

<気象報告>

文責:3回生N

 

 低気圧が接近した影響により、非常に激しい雨に見舞われた。また、4月としては気温が低く、適切な体温管理が求められる山行となった。新入部員にとっては初めての活動となったが、雨という状況下において学ぶことは多かったと考えられる。

 

時間

天気

気温

風向

風力

雲形

雲向

1103

13

南西

1

×

×

13:40

14

×

0

×

×

<装備報告>

文責:3回生I

 衛生装備の使用はなかった。

 

 

<衛生装備>

文責:3回生I

 消費、破損した装備はなかった。

 

 

<食糧報告>

文責:3回生I

 各自が適時行動食を摂った。

 
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