2023年度裏銀座PW合宿報告
YAMAP活動日記(GPSログや写真等)
https://yamap.com/activities/30718964
<総括>
文責 PL2回生T
本合宿は元々「新たな山域へ足を広げる」ことを目的に計画した合宿であったが、コロナ罹患により夏期合宿に参加出来なかった1回生の事を考え一部人員を変更し夏期補完合宿を兼ねる事となった。初日の日本三大急登を含む獲得標高1680m超の厳しい行程から始まり、最終的に険しい西鎌尾根を通り標高3,180mを誇る槍ヶ岳へ至るという総移動距離43.8km、総獲得標高4,162mの強度の非常に高い縦走となったが全員が怪我無く完走できた上、特段バテるメンバーもいなかった為全日程において非常に良いペースで行程を進める事ができ、2回生は元より参加した1回生の成長を実感する事が出来た。また、午後から天候が崩れる事が多かった合宿であったが全日程において予定通りお昼前後までに行程を終了する事ができ行動中に雨に降られる事は無く順調に合宿を進める事が出来た。しかし全てが上手くいった訳ではなく、北アルプス全体の渇水が事前調べよりひどく現地で情報を収集し対応を決める事となったがその中で誤情報を元に判断してしまった為、実際は枯れていない水場を枯れていると判断し必要以上の水歩荷を実施してしまい不必要に体力を消耗し行程が遅れてしまう結果となった。これが今回と違って誤情報を元に枯れている水場を枯れていないと判断していた場合水不足に陥り最悪行動不能になっていた危険性があるだけに今後現地で情報を収集する際は情報の裏取りをする必要性があると感じた。
<反省と改善>
文責:SL2回生W
(反省)
・朝の行動開始までの食当などの準備に時間がかかりすぎた。
・北アルプス全域が渇水で、小屋の水情報などが錯綜しており、水歩荷を必要以上に行ってしまった。
・気温が想定よりも低かった。防寒着は必要十分ではあったが多少寒さを感じた。
(改善)
・出発時刻を守れるように前日のうちに翌日の準備をある程度しておく。各員に素早い
行動を心掛けるように呼びかけ、 1時間で確実に準備を完了する。
・小屋が発信する正確な情報を調べておく。 適切な水の量を見極める。
・防寒着をはじめとした衣類は余裕を持って準備しておく。 気象情報は天候だけでなく気温についてもしっかりと調べておく。
<行動日程>
文責 1回生T
9月10日
時間 場所・行動内容 所要時間
6:00 高瀬ダム・行動開始
6:30 濁沢・ダウン1 0:30
6:40 同上・出発 0:10
8:00 権太落シ・ダウン2 1:20
8:10 同上・出発 0:10
9:10 中休み・ダウン3 1:00
9:30 同上・出発 0:20
11:00 烏帽子小屋・ダウン4 1:30
11:30 同上・出発 0:30
12:10 三ツ岳・ダウン5 0:40
12:20 同上・出発 0:10
13:20 野口五郎小屋・行動終了 1:00
9月11日
時間 場所・行動内容 所要時間
4:30 野口五郎小屋・起床
5:30 野口五郎小屋・行動開始 1;00
5:40 野口五郎岳・ダウン1 0:10
5:45 同上・出発 0:05
7:15 東沢乗越・ダウン2 1:30
7:25 同上・出発 0:10
8:10 水晶小屋・ダウン3 0:45
8:40 同上・出発 0:30
9:00 水晶岳・ダウン4 0:20
9:05 同上・出発 0:05
9:30 水晶小屋・ダウン5 0:20
9:45 同上・出発 0:15
10:45 ワリモな岳・ダウン6 1:00
11:00 同上・出発 0:15
11:40 鷲羽岳・ダウン7 0:40
12:00 同上・出発 0:20
12:40 三俣小屋.・行動終了 0:40
9月12日
時間 場所・行動内容 所要時間
4:30 三俣小屋・起床
6:00 三俣小屋・行動開始 1:30
7:00 三俣蓮華岳・ダウン1 1:00
7:10 同上・出発 0:10
8:10 双六岳・ダウン2 1:00
8:30 同上・出発 0:20
9:10 双六小屋・行動終了 0:40
9月13日
時間 場所・行動内容 所要時間
3:30 双六小屋・起床
5:00 双六小屋・行動開始 1:30
5:25 縦沢岳・ダウン1 0:25
5:30 同上・出発 0:05
5:55 硫黄乗越・ダウン2 0:25
6:05 同上・出発 0:15
6:45 左俣乗越・ダウン3 0:40
6:55 同上・出発 0:10
7:55 千丈沢乗越・ダウン4 1:00
8:05 同上・出発 0:10
9:00 槍ヶ岳山荘・ダウン5 0:55
10:00 同上・出発 1:00
10:25 槍ヶ岳・ダウン6 0:25
10:45 同上・出発 0:20
11:05 槍ヶ岳山荘・行動終了 0:20
9月14日
時間 場所・行動内容 所要時間
3:30 槍ヶ岳山荘・起床
4:30 槍ヶ岳山荘・行動開始 1:00
4:50 槍ヶ岳山頂・ダウン1 0:20
5:15 同上・出発 0:25
5:30 槍ヶ岳山荘・ダウン2 0:15
5:35 同上・出発 0:05
6:20 千丈沢分岐・ダウン3 0:45
6:25 同上・出発 0:05
7:15 槍平小屋・ダウン4 0:50
7:25 同上・出発 0:10
8:00 滝谷避難小屋・ダウン5 0:35
8:10 同上・出発 0:10
9:05 林道終点・ダウン6 0:55
9:10 同上・出発 0:05
9:30 穂高平小屋・ダウン7 0:20
9:40 同上・出発 0:10
10:00 新穂高温泉・行動終了 0:20
<気象報告>
文責 PL2回生T
一日目
午前中は晴れていたが昼頃から霧が出始め、夕方頃には一時的に激しい雨が降った。
二日目
朝から曇りがちであり一部霧もかかっており、昼以降は時々小雨が降った。また、昼頃でも13℃程と日中を通して肌寒かった。
三日目
日の出後少し小雨が降ったがその後回復し、その後は晴れもしくは曇りとなった。また、日中を通して肌寒かった。
四日目
午前中は晴れていたが、午後からは一転し雨が降り始め17時頃に止んだ。
五日目
基本的には晴れていた。
<衛生報告>
文責 1回生N
使用なし
<装備報告>
文責 1回生N
消費したカート 4缶
団体装備の破損等なし
<食料報告>
文責 1回生N
1泊目(七倉山荘=前泊のテン泊)
夕…各自
朝…各自
2泊目(野口五郎小屋=小屋泊)
夕…ご飯&カレー
朝…カレーメシ
3泊目(三俣小屋=テン泊)
夕…ご飯&牛丼
朝…かんたんパスタ
4泊目(双六小屋=テン泊)
夕…かんたんパスタ→美味しいがコッヘルの底に焦げたパスタがつき、後処理が大変だった。
朝…モンベルのカレーうどん→茹でるための湯の量や時間が足りず、麺が硬いままだった。
5泊目(槍ヶ岳山荘=テン泊)
夕…ご飯&ハンバーグ
朝…カレーメシ
<エスケープルート設定>
*新穂高方面は大雨の場合沢増水落石などに警戒
<概念図>