暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

北岳トレ報告

2022-08-22 18:56:45 | OB・OG山行レポート

北岳トレ報告

・事故対策の一環として3000mエリアでの気象条件の厳しいテントサイトで幕営経験を積んだ。参加したメンバーはこの経験を部員間で共有して欲しい

・事故対策の一環として山行日数の不足を補い、メンバーの登山経験の底上げを行った。

<活動細目>

名称:2022年度北岳トレ

目的:南アルプスでの登山に慣れる、3000m級の山での登山経験を積む

期間:2022年08月20日~22日

山域:南アルプス北岳一体

形式:1パーティー方式

集合:2022年08月20日21:00 JR河内磐船駅

出発:2022年08月21日06:00→6:15 広河原

解散:2022年08月22日16:00→8:00広河原

費用:北岳肩ノ小屋テント場代1人1000円、トイレ清掃協力金、水代、芦安→広河原乗り合いタクシー1人1500円片道

<地図>1/25000 仙丈ケ岳、鳳凰山

<パーティー構成>

PL

49期OB

A

衛生・気象

SL

3回生

I

食糧・装備

 

1回生

W

食糧・装備

<行動日程>

21日はテント泊装備を持ったまま良いペースで歩行できていたと思われる。

22日は早く下山したい為か歩行ペースが若干早くなっておりスリップなどの危険があったと思われる。

8月20日

21:30時大阪発

8月21日

市営芦安駐車場7:503:20→バス乗り合いタクシー→広河原8:48→6:00(体操・入山)6:15→白根御池小屋8:10→草スベリ→北岳肩ノ小屋10:40→北岳10:50→北岳肩ノ小屋12:30

*北岳登頂は好天時実施

 

コースタイム8:05→6:08

8月22日

Aコース案にて下山(前日ピストン実施したため北岳ピストンはこの日は実施せず)

北岳肩ノ小屋TS15:15→北岳→北岳肩ノ小屋→草スベリ→白根御池小屋6:30→広河原(下山連絡・解散)

コースタイム3:50→2:45

Bコース案

北岳肩ノ小屋TS1→北岳→佐俣コース→白根御池小屋→広河原(下山連絡・解散)

コースタイム5:40

 

 

 

<気象報告>

8月20日

南北アルプスでは大荒れの天候であったようだ。

入山前に沢の増水、登山道崩落等の情報確認が必要であった

8月21日

12:00北岳山頂付近3190m

曇り/17度/風力2/層積雲/雲量6/風向/西南西/雲行/東/

風は穏やかであったが晴れ間はあまりなかった

8月22日

5:10北岳肩ノ小屋3010m

曇りガス/10度/風力3/層雲/雲量6/風向/西/雲行/東/

夜間は雨あり

<装備報告>

降雨の為、テントがかなり濡れた。帰宅後は速やかに洗浄して泥を落として乾かす等のメンテナンスが必須である、登山靴、雨具なども同じ

<食糧報告>

不必要な食料が多かった。食糧が多いに越したことはないが、無駄な食糧は荷物の重さ増加につながり行動速度の低下に繋がると思われる。

<衛生報告>

入山前の体調管理をきちんと行えていなかった事に加え、3000mを越える標高の高いテントサイトだった為か、高山病を発症するメンバーがいた。

バルスオキシメーターでバイタル測定実施すると心拍の増加spo2低下が顕著に見られた。脱力、吐き気、食欲不振、頭痛等の症状が出た。

高山病を発症する前にメンバーの体調管理を徹底する。

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2022年度夏期合宿に関してのお知らせ

2022-08-19 02:45:21 | 現役活動報告

 

2022年度女子夏期合宿

IN鳳凰三山

期間:2022年8月22日(月)~2022年8月24日(水)

山域:鳳凰三山

形式:1パーティー

集合:8月22日(月)12:00 JR竜王駅

出発:8月22日(月)14:00 夜叉神峠登山口

解散:8月24日(水)16:00 ドンドコ沢登山道入口

<参加者名簿>

3回生男子2名

1回生男子2名

1回生女子4名

<行動日程>

(1日目)

12:00 JR竜王駅(集合)→13:40 夜叉神峠登山口(体操・入山連絡・出発)→夜叉神峠小屋(TS1)

CT:01:15

(2日目)

6:00夜叉神峠小屋(TS1)→苺平→南小室小屋→薬師ヶ岳小屋→薬師岳→観音岳→鳳凰小屋(TS2)

CT:6:50

(3日目)

4:00鳳凰小屋(TS2)→地蔵岳(アタック装備)→鳳凰小屋→ドンドコ沢登山口(下山連絡・解散)

CT:7:00

2022年度夏期合宿A班

In白馬

名称:2022年度夏期合宿

目的:前期活動の集大成

期間:Aパーティ9月5日~9月9日(予備日1日含む)、

山域:北アルプス(白馬岳一帯)

形式:1パーティ

集合:9月05日9:00 大阪駅

出発:9月06日08:00 猿倉

解散:9月08日16:00 猿倉(Aパーティ)

<パーティー構成>

3回生2名

2回生2名

1回生5名

<行動日程>Aパーティー

9月5日

大阪駅→白馬駅(18切符) 9:30~18:30

9月6日

猿倉(体操・入山連絡)→小日向ノコル双子岩→三白沢→杓子沢→鑓沢→白馬鑓温泉小屋TS1

コースタイム4:30

9月7日

白馬鑓温泉小屋→大出原→鞍部→鑓ケ岳→小鑓→杓子岳→丸山→白馬岳頂上宿舎TS2

コースタイム5:05

9月8日

白馬頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳→三国境→小蓮華山→白馬大池・山荘→乗鞍岳→天狗原→栂池山荘→栂池ロープウェイ10分→ゴンドラリフトイヴ15分→栂池高原(下山・解散連絡)

コースタイム6:30

9月9日予備日

2022年度夏期合宿B班

In白馬

名称:2022年度夏期合宿

目的:前期活動の集大成

期間: Bパーティ8月31日~9月5日(予備日1日含む)

山域:北アルプス(白馬岳一帯)

形式:1パーティ

集合:8月31日9:00 大阪駅

出発:9月01日10:00 猿倉

解散:9月4日16:00蓮華温泉(Bパーティ)

<パーティー構成>

3回生2名

2回生1名

1回生4名

<行動日程>Bパーティー

8月31日

JR大阪駅0900集合→18きっぷ→1900長野駅

9月1日

0800長野→1000猿倉(体操・入山連絡)→小日向ノコル双子岩→三白沢→杓子沢→鑓沢→白馬鑓温泉小屋TS1

コースタイム4:00

9月2日

白馬鑓温泉小屋→大出原→鞍部→鑓ケ岳→小鑓→杓子岳→丸山→白馬岳頂上宿舎TS2→白馬山荘→白馬岳→白馬山荘→白馬岳頂上宿舎TS2

コースタイム7:00

9月3日

白馬頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳→三国境→2504m分岐→雪倉岳→燕岩→常水ツバメ平→水平道分岐→水平道(残雪時通行不可入山前要確認)→水谷コル→朝日小屋白馬管理センターTS3

コースタイム6:30

9月4日

朝日小屋白馬管理センターTS3→朝日岳→吹上のコル→ぬかるみの道→五輪ノ森→五輪尾根→花園三角点1753m(水)→カモシカ坂→白高地沢(増水時注意)→ヒョウタン池→兵馬ノ平→アヤメ平→蓮華ノ森自然歩道→蓮華の森→蓮華温泉・白馬岳蓮華温泉ロッジ(下山・解散連絡)

コースタイム6:30

9月5日予備日

 

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<2022年度女子錬成合宿 報告書>

2022-08-16 01:44:12 | 現役活動報告

 

蝶ヶ岳

 

<PL総括>

文責 3回生S

 

今回の合宿では反省・改善すべき点が散見された。第一に準備不足が見られた。団体装備・個人装備ともに装備不備が見られ、万一の事態に備えられていなかった。実際、他班からの衛生装備の供与を必要とする場面もあった。第二に、練度不足・経験不足が挙げられる。強風の中でのテント設営・撤収は困難であり、他班の助けが必要であった。一方で、体力・歩行ペースについて大きな問題はなかった。睡眠不足や合宿直前の頭部の負傷等の特別な事情による体調不良を訴える部員は見られたが、それらは基礎体力に関連付けられるものではない。女子班については比較的山行経験が浅いことは否めないが、本合宿を無事終えられたことは評価すべきである。1週間後に迫った女子夏季合宿では前期のまとめとして完成度の高い合宿になると期待している。

 

<反省と改善>

文責 1回生K

【反省】

1.体調不良や怪我を負ってしまうことがあった。

2.各々の忘れ物が少し目立った。

3.ダウンを取るタイミングが少し不規則になってしまった。

【改善】

1.体調管理を徹底し、事前に怪我の対策を行っておく。

2.前日から所持品のチェックは必ず行っておく。

3.休憩できそうな場所を地図から読み取り、50~60分を目安にダウンを取るようにする。

 

〈行動日程〉

文責 1回生A

2022年8月8日(月)

時間

場所・行動内容

所要時間

21:20

大和ハウス本社ビル前・集合

 

22:00

同上・出発

0:40

2022年8月9日(火)

5:30

上高地バスターミナル・到着

 

6:00

同上・出発

 

7:00

河童橋付近・ダウン1

1:00

7:10

同上・出発

0:10

7:55

徳澤ロッジ・ダウン2

0:45

8:15

同上・出発

0:20

8:35

徳沢園・ダウン3

0:20

8:45

同上・出発

0:10

9:10

1620m地点ダウン4

0:25

9:30

同上・出発

0:20

10:15

2000m地点ダウン5

0:45

10:30

同上・出発

0:15

11:05

2162m地点ダウン6

0:35

11:15

同上・出発

0:10

11:45

2340m地点ダウン7

0:30

11:55

同上・出発

0:10

12:50

2565m地点ダウン8

0:55

13:10

同上・出発

0:20

13:40

2615m地点ダウン9

0:30

13:50

同上・出発

0:10

14:20

蝶ヶ岳山頂・行動終了

0:30

19:00

就寝

6:40

2022年8月10日(水)

3:00

起床

 

7:00

蝶ヶ岳・出発

4:00

8:35

標高2200m地点ダウン1

1:35

8:45

同上・出発

0:10

9:05

2100m地点ダウン2

0:15

9:10

同上・出発

0:05

10:10

横尾山荘・行動終了

1:00

 

<気象報告>

文責 1回生K

8月9日

蝶ヶ岳山頂までは心地よい天候だったが、山頂は気温が低かった。また、強風が吹いており、就寝時も風によってテントが揺れたため十分な睡眠をとれなかった。

 

8月10日

早朝の山頂は霧、風の影響が大きく、時折小雨も降った。行動開始後も稜線上は強風が吹いていた。横尾分岐以降は樹林帯に入り、風の影響は軽減された。

 

<装備報告>

文責 1回生K

女子班で使用した6人用テントのフライの紐が強風により破損。応急処置として細引きを使用した。また、テントの内に多少の浸水が見られた。

夏期合宿までにテントの修理が必要である。

 

<衛生装備>

文責 1回生K

靴擦れ用キズパワーパッド(2枚)

鎮痛剤(1錠)使用

 

<食料報告>

文責 1回生K

テント場の強風により、コッヘル一式とガス缶、ヘッドを持っている男子(B班)のテントで夕食、朝食ともに調理した。9日の夕食は市販のマーボー春雨を調理した。1人当たり2人前を調理した。10日の朝食は棒ラーメンを調理して食べた。どちらも調理時間や量、味に問題はなかった。

 

 

<備考>

文責 3回生S

 

 蝶ヶ岳山頂―上高地間の復路ルートについて、当初往路ルートの引き返しを計画していたが、横尾山荘経由ルートに変更した。

女子班と男子A班の当時の状況を考慮し、この判断に至った。女子班については山行経験の浅さや睡眠不足等による体調不良者を認識していたため、単独での下山は危険が伴うと判断しA班3回生S(女子班1日目PL)の帯同が決定した。

また、男子A班の状況については同錬成合宿A班の報告書を参照されたいが、簡潔に説明すると体力、装備、練度に不安があり、全員でのルート踏破が厳しい状況であった。そのため女子班と合同でのエスケープの協議に至った。その際、蝶ヶ岳ヒュッテ(TS1)―上高地間のルートを①距離、②所要時間、③負担、④A班の今後の行動計画、⑤女子部員の復路高速バスの乗車の時間制約などを総合してA班PL(3回生I)及びSL(1回生T)と検討した結果、男子A班のエスケープルートとして設定していた横尾山荘経由ルートを採用した。この判断に至った理由としては多少時間がかかるものの横尾山荘以降は平坦かつ人通りも多く、横尾山荘まではペースを落として行動することでルート全体として事故リスクが小さいと判断したからである。なお、女子班についてはバスの乗車時間が迫っていたため、不要な荷物を預かり横尾山荘にて解散した。以降の単独行動による安全性については前述に加え、同ルートを追って男子班が行動するため問題ないと考えた。

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2022年度 錬成合宿 報告書 2022/08/8~11 B班

2022-08-16 01:39:04 | 現役活動報告

 

<PL総括>

文責:3回生Y

 今回の合宿では新型コロナウイルスに関連する欠席者などで3名合宿に参加できずに、1回生4人、2回生1人、3回生1人の6名構成での山行となった。1回生3人は初めての2000m級の山であったため稜線上の景色に感動していたことが印象的であった。山行中の天候は槍ヶ岳・穂高連峰の頂上付近に雲がかかっているのみで概ね視界は良好であった。しかし、TS1の蝶ヶ岳ヒュッテにて20:00からテントフレームが歪むほどの強風が吹き十分な睡眠が取れない状態であった。この強風は5:30頃まで続いており本合宿に多大なる悪影響を与えた。結論として本合宿はA,B班共に予定されていた行動ができずエスケープを行った。B班のエスケープ決定の要因としては①天候不良により蝶ヶ岳ヒュッテを出発時間が予定より1.5時間ほど遅れた6:00となったこと②常念岳から常念小屋までの岩場の下りにおいて1回生2人がかなり筋力的に疲労したこと③常念小屋時点で到着が予定より大幅に遅れ、このペースで進むと大天荘の予想到着が17:00となるため④貸切バスに乗るために翌日の13時までに下山する必要があったため

この4点を考慮したうえで予定を変更し常念小屋にテントを設営し、翌日に一の沢へと下山した。

今回の合宿では2000m級での稜線歩き・稜線上でのテント設営・岩場の登山経験の獲得など得るものが大きかったと思われる。エスケープ判断についても1,2回生には良い経験だと思ってもらい、次回の合宿の活力にしてほしい。

 

<反省と改善>

文責:3回生Y

【反省】

  • 稜線上でのテント設営について事前に注意点を共有するべきであった。
  • 団体装備振り分けを適正にできていなかった。
  • 休憩が変則的であった。

【改善】

  • 今回の合宿で稜線上でのテント設営を経験したので、全体に今回のテント設営の反省点を共有する。
  • 団体装備の重量計算をし、重量に差が出ないように振り分ける。
  • 一時間に10分か15分の休憩を取るように心がける。

<行動日程>

文責 2回生T

 

2022年8月9日

 

時間

場所・行動内容

所要時間

6:10

上高地バスターミナル・出発

 

7:00

明神・ダウン1

0:50

7:10

同上・出発

0:10

7:55

徳沢・ダウン2,班分割

0:45

8:40

同上・出発

0:45

9:15

ダウン3

0:35

9:20

同上・出発

0:05

10:10

標高2000m地点・ダウン4

0:50

10:25

同上・出発

0:15

10:55

ダウン5

0:30

11:05

同上・出発

0:10

11:40

ダウン6

0:35

11:50

同上・出発

0:10

12:20

ダウン7

0:30

12:25

同上・出発

0:05

12:50

長塀山山頂・ダウン8

0:25

13:00

同上・出発

0:10

13:45

蝶ヶ岳ヒュッテ・到着

0:45

18:00

就寝

 

 

2022年8月10日

 

時間

場所・行動内容

所要時間

3:00

起床

 

6:00

蝶ヶ岳ヒュッテ・出発

 

6:35

蝶槍手前(標高2664m)・ダウン1

0:35

6:45

同上・出発

0:10

7:55

ダウン2

0:50

8:05

同上・出発

0:10

8:40

標高2512m地点・ダウン3

0:35

8:55

同上・出発

0:15

9:50

ダウン4

0:55

10:00

同上・出発

0:10

10:30

ダウン5

0:30

10:35

同上・出発

0:05

11:10

常念岳山頂・ダウン6

0:35

11:25

同上・出発

0:15

12:40

常念小屋・行動終了

1:15

 

2022年8月11日

 

時間

場所・行動内容

所要時間

3:00

起床

 

4:10

常念小屋・出発

 

4:40

横通岳山頂・日の出

0:30

5:50

同上・出発

1:10

6:15

常念小屋・撤収

0:25

6:50

同上・出発

0:35

7:20

標高2190m地点・ダウン1

0:30

7:30

同上・出発

0:10

8:25

ダウン2

0:55

8:35

同上・出発

0:10

9:20

ダウン3

0:45

9:30

同上・出発

0:10

10:15

冷沢小屋・行動終了

0:45

 

 

 

 

 

 

<食糧報告>

文責 1回生S

9日の夜はレトルトの丼ものを食べた。この際白米を炊くのに失敗しおこげが多くできてしまったので、後味が悪く米の炊き方を部員全員がしっかりと予習するべきだと感じられた。

 

10日の朝はいつもの棒ラーメンとは違いエースコックのワンタンメンを食べた。棒ラーメンよりも味の評判はよく、胃にもたれることも少なく登山のモチベーションにもつながりメリットが多いように思えた。ただ、棒ラーメンよりも荷物がかさばり重くもなり登山中の疲労が増えているようにも感じられたので、今後、登る山など状況も考えて臨機応変に対応する必要がある。

 

10日の夜はレトルトのカレーを食べた。今度は白米の炊き方をしっかりと調べて無事成功させることができた。9日の反省をすぐさまして実行したのは一回生及び二回生の成長を感じられた。

 

11日の朝もエースコックのワンタンメンを食べた。10日の朝と同じ味で代わり映えしなかったので、違う味のラーメンでも食事をさらに楽しめてよいだろうと感じた。

 

 

<気象報告> 

文貴 1回生T

8月9日

   

 

時間  天気 気温 風向 風力 雲形 雲向

7:55   晴れ  20   西  3      ×    ×

8:50   晴れ  12   西  4      ×    ×

高気圧の影響により、天気が晴れていたが次第に曇り始めた。

8月10日

 

   


時間  天気 気温 風向 風力 雲形 雲向

10:30    霧   15     ×   ×

×     ×

11:05    霧   15     ×   ×

×     ×

低気圧の影響により、少し雨が降ることがあった。

8月11日

 

   


時間  天気 気温 風向 風力 雲形 雲向

8:28    曇り  16   ×      ×

×     ×

9:23    曇り  20   ×      ×

×     ×

低気圧の影響をあまり受けなかった為に雨には見舞われなかった。

 

 

<衛生報告>

文責 1回生M

山行2日目にお腹の調子を悪くしたメンバーがいた。そのため、2日目に個人の衛生装備である陀羅尼助丸を30粒、3日目に同じく陀羅尼助丸を30粒使用した。

 

<装備報告>

文責:1回生S

コッヘルの入れる袋の底が破れていたので、帰宅後修復した。

 

<今回のエスケープにおけるメンバーの所感>

 

文責 2回生T

・コースに対してペース配分の計画が甘かった

・事前のコース調査の不足

・パーティーメンバーそれぞれの体力を考えた配分ができていなかった

・メンバーへのルート情報の周知不足

 

 

文責 1回生S

合宿におけるエスケープに至ったことへの反省点

・9日の夜に強風によって睡眠時間が十分に確保できなかったこと。

・合宿前のテスト期間なども相まってトレーニングの頻度が落ち、体力及び筋力が落ちていたこと。

・下る時に足への負担が多く感じられ、山を下る技術力が十分に備わっていないこと。

改善

・耳栓などを用意し、しっかりと睡眠するための対策をする。

・トレーニングを定期的に続ける。

・山関連の本や記事を読んだり、動画を見て、山を下る技術を磨く。

 

 

文貴 1回生T

1日目は28kgザックを担いで登頂。その夜はよく寝れずに2日目に入りました。2日目は常念を登頂するまでは特に問題なく行けました。常念の降りで地盤が岩だった為、徐々に足が痛くなっていきテント場に着いた時にはもう歩けないほどに痛かったです。

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<錬成合宿A班報告>

2022-08-16 01:31:01 | 現役活動報告

 

 

<PL総括>

文責 3回生I

 

 今回の合宿はこれまで隠れていた様々な課題が一気に噴出した合宿であった。

2022年度は近畿圏の低山で順調に経験を積み重ねていけていたように思われたが、2500mを超える初めての北アルプスであらゆる面で高山の洗礼を受けた形になった。急登や悪天候などで消耗する部員が多く、テント設営やパッキングの不備など練度不足や経験不足が目立った。テント破損等の部としての装備不備のみならず衛生装備や防寒装備などの個人装備の不備も多かった。これまでは何となくで乗り越えてこられたかもしれないが、本当の山では万全の準備が求められるということを身をもって理解できたことかと思う。

問題点ばかり浮き彫りになったが、厳しさを増す夏期合宿や冬季活動の前に大きな事故もなく多くの課題を炙りだせたことはせめてもの幸運だったと言えよう。

 

 

<反省と改善>

文責        1回生T

 

(反省)

  • 往路の深夜バスにて多くの班員が寝付けず、初日に寝不足の班員が多発した。
  • 体力・練度不足と寝不足が相まってバテ・体調不良の班員が多発し、行動計画に支障が生じた。
  • テントの点検不足・破損時の対策不足により、破損したテントを強風の中で使わざるを得ず危険であった。
  • 一部班員の防寒装備が不足しており危険であった。

 

(改善)

  • 深夜バス等にて他人の睡眠の妨げになる行動を控えるよう徹底する。
  • 体力・筋力向上の為、歩荷トレーニングを中心にトレーニングをより行う。
  • 普段から装備の点検を行い、必要に応じ修理・新調を行う。また、リペアツールを山行に持参する。
  • 防寒装備についての知識・情報を周知徹底する。

 

 

<行動日程>

文責:2回生N

<8月9日>

時間

場所・行動内容

所要時間

6:10

上高地バスターミナル発

 

7:00

明神館・ダウン1

0:50

7:10

同上・出発

0:10

7:55

徳沢・ダウン2

0:45

8:20

同上・出発

0:25

8:55

1793m地点・ダウン3

0:35

9:05

同上・出発

0:10

9:35

2004m地点・ダウン4

0:30

9:45

同上・出発

0:10

10:15

2161m地点・ダウン5

0:30

10:25

同上・出発

0:10

10:55

2285m地点・ダウン6

0:30

11:00

同上・出発

0:05

11:30

2438m地点・ダウン7

0:30

11:35

同上・出発

0:05

12:10

長塀山・ダウン8

0:10

12:20

同上・出発

0:10

13:05

2637m地点・ダウン9

0:45

13:10

同上・出発

0:05

13:30

蝶ヶ岳ヒュッテ・行動終了

0:20

19:00

同上・就寝

 

 

<8月10日>

3:00

(BC)起床・朝食

 

7:00

同上・出発

4:00

8:35

2212m地点・ダウン1

1:35

8:45

同上・出発

0:10

9:05

2079m地点・ダウン2

0:20

9:10

同上・出発

0:05

10:10

横尾山荘・行動終了

1:00

 

 

 

〈気象報告〉

 

文責 1回生K

 

一日目:

 

一日目蝶ヶ岳の山頂に着くまでは雨などはなく特に問題はなかった。しかし、山頂では夏とは思えないほど気温が低く、また強風の影響によりテント設営が困難になったことなどが原因でかなりの体力を消耗した。パーティーメンバーの防寒装備もアンダーを着ていなかったりダウンを持ってきていないといった問題があった。深夜には雨が降り、さらに強風の影響によりテントが大きく揺れてしまい十分な睡眠ができなかった。

 

二日目:

 

 二日目早朝の山頂では雨、霧、風の影響が大きく、予定していた出発時刻を遅らせることとなった。行動を開始してから横尾分岐2600m付近では西からの強風によりペースが少し遅れてしまった。2250m付近では森林地帯に入り、風の影響はなかったが小雨が降ってきたり霧の影響は依然として残っていた。

 

 

日時

天気

気温

風向

風力

雲形

雲量

8/9

7:58

晴れ

20度

西

1

積雲

10

9:39

晴れ

19度

1

層雲

10

8/10

9:05

晴れ

17度

1

層雲

10

 

 

<衛生装備>

文責 2回生M

 衛生装備としてテーピングとサロンパスを使用した。

 

 

<装備報告>

文責 1回生W

  • 団体装備

消費したカート 1缶

6人用テント1張りが整備不足と強風により張り綱、本体とフライシートの接続金具が破損、またもう1張りの6人用テントも強風により張り綱が破損したことで次のテント場での使用が困難となった。

  • 個人装備

各人の防寒装備が不十分で、一部の部員はダウンジャケットなどを携行していなかった。

また通常の服装に関してもアンダーシャツの着用や重ね着の重要性の周知が足りておらず、体温調節をしにくく、汗冷えを起こしやすい状況であった。

 

 

<食料報告>

     文責 1回生Y

 

9日

夜飯は丼ぶりであった。種類は親子丼、牛丼、中華丼の3つであった。米の量が少し多かった。水の量が少なく、炊く時間が少し短かったため、鍋の下の方の米が硬かった。レトルトの具材の湯煎は順調に進めることができた。

 

10日

朝飯は棒ラーメンであった。麺を束ねるテープを外さずに茹でたため、食べるときに少し手間取った。麺の量は最適であった。

 

 

2022年錬成合宿A班 撤退判断についての報告

A班PL 3回生I

 

 

  • 8月10日行動記録
  • 天候状況
  • 装備状況
  • パーティー構成および状態
  • 撤退判断

 

 

【8月10日 A班行動記録】

 

0300

起床。

0400

出発予定時刻なるものの濃霧及び防風により安全確保が困難と判断しSL(1回生T)および3回生Sと協議の上、天候回復を待ち待機することを決定。

0425

0600頃までは待機してみることを決定。

監督にLINEを用いて連絡し助言を乞う。

0500頃

聞き取りやパルスオキシメーターにより班員のコンディションの把握を実施。酸素飽和度が95を下回る班員を複数把握。

0514

監督と電話にて協議。

天候状況や装備及び班員の状態を報告し撤退が現実的なものであることを確認。

0600頃

共同で撤収した6テンと3テンを装備したB班(PL3回生Y)が常念岳方面へ出発。A班はB班と比較しても状態が悪いことと天候が好転しないものの、前進-撤退どちらにしてもタイムリミットが迫っていたためテント撤収を開始。A班装備の6テン、B班残置の2テン(3回生Y私物)、女子班の6テンをA班単独で撤収。

0700前

暴風のため難航したもののテント撤収を完了。蝶ヶ岳TSを出発。

0725

横尾分岐にて協議のうえ最終判断。

女子班と共に横尾経由で上高地へエスケープすることを決定。

1010

途中数度のダウンを経て横尾山荘に到着。

1300過ぎ

上高地へ撤退完了。

 

 

 

【天候状況】

前日(8月9日)の天候は悪くはなかったものの、夜間に発生した濃霧により0300起床時から撤退判断をするまで終始視程は10m以下であった。風に関しては8月9日に蝶ヶ岳TS到着時からA班の3回生は夏山では経験のないほどかなりの強風でテント設営にはかなり苦労し、翌10日午前6時になっても風雨は収まる気配はなかった。天気予報は晴れ予報であったが現実は濃霧および暴風であった。

 

【装備状況】

  • B班装備の6テンおよび女子班装備の6テンの張り綱が強風により破損、女子班テントは浸水。翌日以降の仕様に耐えうるか当時は疑問であった。
  • 防寒着を十分に持ってきていない者がいた。

 

 

 

【パーティーの状態】

役職

状態

3回生PL

I

健在。

1回生SL

T

健在。

3回生

S

前日(8月9日)より高山病と思わしき症状により動けず。テント設営時は休息。同10日朝も不調。

2回生

M

前日(8月9日)の行動中に足を痛める。サロンパスを供与。

以後はPL今井装備のストックを貸与。

2回生

N

前日(8月9日)の行動中は健在だったもののテント設営後に熱感および倦怠感を訴えたため、風邪薬(改源)を供与。

翌10日朝も回復せず、パルスオキシメーターを用いた測定では酸素飽和度93を記録。

1回生

W

健在。

1回生

Y

前日(8月9日)の行動中に膝を痛め消耗。靭帯に持病があることを自供。SL田部がストックを貸与。

翌10日朝にSL(T)により靭帯保護のテーピング処置を実施。

前夜の強風によるテントの揺れで十分な睡眠がとれず倦怠感を訴えるもののパルスオキシメーターを用いた測定で酸素飽和度に特に異常はなかった。

10日は前日に引き続きストックを貸与。

1回生

K

パッキングの不備や体力不足による消耗はあったものの、前日(8月9日)の行動中には特に異常は見られなかったように思われた。

翌10日朝に疲労感、倦怠感を訴える。

パルスオキシメーターを用いた測定では酸素飽和度89を記録。

〈備考〉

女子班1回生(K)は体調不良および体力不足により荷物をA班班員で分割。

 

 

【反省】

練度不足

テントの撤収、パッキング不備等の練度に起因する問題で時間が失われ最終的にコースタイム的な撤退判断に繋がった。

体力不足

初日(9日)の蝶ガ岳までの登りで消耗しきってしまい翌日体調を崩してしまった班員が数名いた。

睡眠不足

8日夜の夜行バス移動で睡眠不足を訴える班員が多く見られた。また、9日夜のテント泊でも強風でテントが揺れ眠れなかったと訴える班員がいた。

装備不備

9日夜の強風で破損したテントもあったが、設営時点で張綱がついていなかったり防水不備があったりなど事前確認で把握できたはずの破損も大かった。また個人装備の防寒具や衛生装備を十分に持参していない部員もおり危険だった。

 

 

【撤退判断】

撤退判断に関わった要素は大きく分けて3つある。まず第一に天候状況。第二にパーティーメンバー及び装備の状態。第三にルートの問題である。

第一の要素である天候状況の悪さについては前述した通りであり劣悪であった。加えて天気予報も現実に即しておらずアテにできず、風に至っては強まる予報すら出ていた。またTS2の大天井は特に風が強いという事前情報を得ていたためたとえコースを踏破できても第2泊目は更なる苦闘が予想され慎重な判断に繋がった。

第二要素のパーティーの状態についての詳細も前述した通りである。10日朝時点で万全であった者は過半を割っておりI(3回生PL)、T(1回生SL)、W(1回生)の3名のみであった。

第三の要素が2日目の予定コースである。

2日目(8月10日)のコースは蝶ガ岳TS1から常念岳を超えて大天井まで踏破する予定でコースタイム7時間30分超(ヤマレコでは8時間半超)で登り1300m下り1000mであり、この道程を不完全な状態のパーティーで臨み十分な安全確保に責任が持てる状況とは言い難かった。

 以上3点からA班はパーティーとして縦走を続行することは困難と考えられた。

 

 当然、傷病者のみをエスケープさせて健在なもののみでの合宿続行についての検討も行われた。しかしパーティー内で合宿の続行が可能であった者は僅か3名のみであり、その3名のみで合宿を続行することは困難に思われた。

まず第1に装備の問題である。装備に不備があったことも前述のとおりであるが、団体装備の割振りの問題もあった。本来8名で割り振られていた装備を3名に振り直し装備させるのは重量の面から体力的にも問題があった。

第2にコースタイムの問題もあった。詳細は行動記録を参照されたいが、蝶ヶ岳TS1をA班が出発できたのは午前7時であった。これについては練度不足かつ悪天候によるテント撤収の遅れやPLの判断の遅さなど多くの反省すべき点が内包されているが、7:00に出発し仮に順調に進んだとしてもTS2大天井到着が15時前後となってしまい、日没時間等を勘案すると安全面であまりに余裕のない行程となってしまう。

また健在であった3名の構成にも不安要素はあった。上回生はPL(I)のみであり他の2名は低山での多少の経験はあるものの20㎏以上の装備を背負っての2500m級の縦走は初めてであり実力は未知数であり、悪天候のなか1人で新入生2名を統率しながらの山行の安全確保に自信が持てなかった。

 

 パーティー外の要素も存在した。女子班の存在である。女子班には経験者を自称する部員もいたが、過去の合宿や前日までの行動を見ている限りはとても悪天候の中を単独下山させられるレベルとは思えず、またA班から分離した傷病者も経験が浅く弱っている者ばかりであり、彼らだけに任せることも危険と考えられた。実際女子班の1名は下山途中に体調不良により一時行動不能になり余力のあるA班班員で荷物を分割し下山することとなった。

 

以上の点からA班PLとして、現場にいた最上回生の責任として合宿続行の断念を決断しエスケープという手段を採るに至った。

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