<総括>
文責: PL2回生T
本訓練山行は春期合宿で登頂を目指す白馬岳へ向け、山行経験を補うべく実施したものである。その為、白馬岳と環境の似ている白馬八方尾根にてアイゼン歩行・ビーコン捜索・滑落停止・ロープワーク・テント設営・ラッセル歩行等の一通りの訓練を実施した。各自の日程都合上1日間の実施ではあったが充実した内容の訓練を実施でき、この経験を活かして来たるサブ春季・春期合宿へ挑みたいと思う。
<反省と改善>
文責: SL2回生T
晴天で無風ということもあり、緊張感があまりなかった。春季合宿では天候があれることも十分に考えられるので、最悪の状況を想定して訓練やトレーニングに取り組んでいきたい。
<活動細目>
名称:2023年度1月白馬八方尾根雪上訓練
目的:白馬稜線を想定した上での一連の訓練の実施
期間: 2024年1月29日(月)~1月31日(水)(予備日1日含む)
山域:北アルプス八方尾根
形式:1パーティ
集合:1月29日(月)21:00 JR吹田駅→吹田市目俵体育館
出発:1月30日(火)7:00→6:30 八方尾根スキー場ゴンドラ乗り場
解散:1月30日(水)16:00→15:25 八方尾根スキー場ゴンドラ乗り場
費用:事故対策金3万円、八方アルペンライン往復3300円→4100円
春期白馬の船越ノ頭~白馬岳稜線の環境を想定して実践訓練を実施した。荒天での訓練を想定していたが、好天となった。
<行動日程>
ゴンドラ待ち時間を利用し訓練を実施した。
6時30~7時30分:ビーコン探索埋没者捜索訓練、心肺蘇生方法の確認、連絡体制の確認
7時30分~8時:ロープワーク(コンテニュアス)歩行
8時25分:入山連絡、ゴンドラリフト搭乗
9時~9時20分:八方池山荘周辺にてアイゼン着脱確認・歩行
9時30~9時50分:弱層テスト・コンプレッションテスト・埋没体験
11時45分:標高2360mまで尾根にて実践アイゼン歩行訓練・トレースを外してのラッセル訓練
12時50分~13時30分:ロープワーク訓練(アックスビレイ)
13時30分~14時10分滑落停止訓練
14時10分~14時30分テント設営訓練
14時半~14時50分:ビーコン探索埋没者捜索訓練、心肺蘇生方法の確認
14時50分:ゴンドラ・リフト搭乗
15時25分:下山連絡・解散
<気象報告>
2024年1月29日月曜日
日本列島一帯気圧の差があまりなく、低気圧も発達する兆候はなし。
ポロナイスク、ウラジオストク、ハバロフスク、長春では気温が比較的高く、寒気の流入もそれほどないものと判断。ただし、現地白馬は気象条件の厳しい山域であるので、警戒は必要であった。
2024年1月30日火曜日
高気圧に覆われて現地は雲一つない快晴であった。白馬三山稜線を観察していても雪煙は舞っておらず、風も比較的落ち着いている可能性が高かった。白馬岳アタック時の気圧配置の判断材料として良いのではないかと思う。後退した2360mあたりより稜線の雪は飛ばされて風が強くなり始めていた。白馬岳アタックの際は快晴で高気圧に覆われていたとしても風速が10m~15m前後の中長時間行動する想定で水分・カロリー補給するのが重要と思われる。
7:00ゴンドラ乗り場周辺755m
雪の状態:溶けて固まった様な雪
晴れ/気温-9度/雲なし/雲量なし/雲行/なし/風速2m/風向/北西/
11:45八方尾根2360m付近
雪の状態:こしまり雪
晴れ/気温0度/巻雲/雲量1/雲行/東/風速12m/風向/西
標高があがるにつれて風は強くなり所々雪も飛ばされている。
西より雲が湧き始めおり天候変化を予感させた。
<食料報告>
文責:SL1回生T
朝食:各自パンなど
各自持参のパンやスープを食べた。
昼食:各自行動食
訓練に多くの時間を割いたので行動食をとる時間が少なかった。
<衛生装備>
文責:PL2回生T
使用した衛生装備は無かった
<装備報告>
文責:SL2回生T
装備の破損は見られなかった。