女を売るほどの色気はない

女を売るほどの色気はない

文人アーティストの私は、女を売るほどの色気はない。
性的欲求も人並みで、セックスよりも創作活動の方がよっぽど好きなクリエイターだ。
(人間の)子どもを産めなくなってからその傾向は顕著で、春の思考で仙女暮しをしながら、春を売ろうとはしない。体は春ではなく秋冬の時期を迎え、人生の実りを作品として発表している。盗みや売春はもちろん、殺しもしない堅物だ。
若いうちに遊んでおけば良かったと思うくらいだ。
私の写真で、私とセックスできると思わされているなら、それは確実に詐欺だから気をつけて。

育児なんてしてない

育児なんてしてない

独身女の文人アーティストが、育児する理由がない。
弟かどうかも怪しい弟の、その子どもらの世話なんか頼まれていない。
弟とは社会人になってからは仲がイマイチで、今ではいないようなものだ。
元々子どもは苦手だし、資格もないし、産んでもいない。
身軽が取り柄の独身女に、どんなお荷物を押しつけようとしているかはわからないが、作品制作の為の時間ならたっぷりある。
育児に時間は取られないし、夫の相手も必要がない。特に社交的でもないので仲の良い人もおらず、突然の来訪者に制作を邪魔される事もない。
私の代打など、必要はない。
ところで、代わりになれる人などいるのか？