寒いので、自転車走はお休み。家の中でごろごろしていたら、ババからスーパーまでのアッシー君を頼まれ、渋々出かけることになった。マスクを掛け、帽子を被り、マフラーをグルグル巻きにして外に出たが、寒い寒い。スーパーのドアを押して中に入るとホッとする。上手い具合に、そこに五平餅の屋台があって、良い匂いをさせていた。此処を通る人は必ず匂いの方に鼻を向けて、売り場の方へ消えて行く。ジジは何時ものように、ババが買い物を済ますまで立ち読みしながら待った。今日は欲しい本が見付った。ババと一緒に入った時とは別の出入り口から外に出たら、こちらは大判焼きの甘い匂いが。お母さん達が並んで買っていた。ジジがその横を通り過ぎて、後ろを振返ったら、ババがちゃっかり、行列の後ろに並んでいた。子供に「我慢しなさい」と言っているお母さん達も、この匂いの関所は我慢できないらしい。お陰でジジも、アツアツの大判焼きのお裾分けを食べた。