katydid's blog

ハネナガキリギリスが住んでいるところに生息しています。

自由+危険と制約+安息の不等式

2016-08-11 13:15:11 | 2016
何度もキリギリスと一緒に過ごしていると

雌雄の関係性に考えが及びます。

♂が一方的に鳴きまくって勝手に近づいて♀にアピールを繰り返すパターンと

♀が望むまで♂は無理強いせずに一定の距離を取って待つパターン。

何れにせよ2回の交尾を終えたら♀は卵を産み始めることが多く

その後の♂は♀のそばをしばらく離れません。



近くで鳴くのは産卵するのを促す効果があると言われていますが

子孫を残すための本能的な行動だとしても

次に♀が交尾を求めるまでの間♂は近くにいても相手にされません。

野生下ではこの時点で関係性が無くなるのではと思っています。



♀を惹きつける♂の鳴き声、背翅の形はおおよそ分かっているつもりです。

僕が家にいる時は殆どの時間飼育ケースの屋根を外しています。

自由行動が多い分閉塞感は解いていますが

雌雄を離すタイミングを的確に把握しているわけではないので

どちらにどれだけより快適に幸せにいてもらうかを考えると

とても難しく思います。

人間と同じで雌雄の関係は当事者でないと分からない。

人間の場合、それも双方から話しを聞いても思いが食い違うのに

話せないキリギリスの行動だけで真実を読み取るのは無理かも知れません。

だからと言って諦めるつもりは無いです。

彼らは危険に敏感ですが家にいると一日の殆どをひなたぼっこで過ごすくらいに

ゆったりとした安息な時間を好む生き物なのです。



タイトルの答えは人間でも難しいのでキリギリスに聞いてみないと分かりません。

安心して休んでいる彼らを見ているのが僕の幸せなので

今のところはこれで良いと思うようにしています。
コメント
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